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トッププレイヤーが勝ち続ける理由。【ストVゲーマー・ネモの勝てるゲーマー論 第19回】

今回のコラムに入る前に、このような質問をDe-Rさんよりいただきましたので、紹介させていただきます。

「オンラインで強豪と言われるプレイヤーでも大会だと苦戦することのある中、常にトッププレイヤーが上位に残ることができたり、海外で対策の難しい知らない人ばかりのトナメでも勝ち上がれる理由とは何でしょうか?
トッププレイヤーと上級者の違い、差について考えを聞いてみたいです」

今回はこちらの質問への回答について、記事にしていきたいと思います。

両者の違いを知ることが、その間の壁を越える第一歩になるかも知れません

上級者とプロの差とは

いわゆる上級者と、トッププレイヤーと呼ばれる、ほとんどがプロゲーマーとなっている選手たちの違い。
自分は、下記のように何点かあると考えています。

■大会ルール

昨今は多くの観戦者が「Capcom Pro Tour」(CPT)をよく観ているため、勝ち上がってくるという印象がある選手が固定化してきているかと思います。

ときど選手やインフィルトレーション選手が常にCPTで上位に勝ち上がっていることについては、ポイントでPoolが分けられるCPTのルールも、一つの要因だと思っています。

ポイントでPoolを分けられるので、やはりポイントを先に多く稼いだ選手はトーナメントが比較的楽になり、ポイントがあまり稼げていない選手はトーナメントがキツくなってしまいます。自分が昨年最初に出たCPT大会はオンライン予選からでしたが、同じPoolにハイタニ選手がいたりとキツイPoolから予選が始まりました。

オンラインの強豪で実力があっても、CPTのポイントを持っていなければ、必然的にトーナメントがきつくなり負けてしまっているのが現状の傾向です。
なので自分は、今年はポイントでCAPCOM CUP出場を狙うため、1発目のCPT大会であった「Final Round」には参加しておきたいなと思い、ポイントを取りにいきました。今年の「EVO」には、ある程度ポイントを獲得した状態で挑みたいなと思っています。

■経験の差

これは身をもって体験したことですが、最初から緊張せずに試合を挑める選手はなかなかいません。

自分の初海外大会は「EVO 2013」でしたが、当時配信台で自分の姿やプレイ内容が映った時は、ものすごく緊張しました。普段とは違った会場、アメリカ人の歓声。そんな中でプレイをしてみると、試合の内容がまったく頭に入ってきません。

自分も、当時は頭の中が完全に真っ白になったものです

自分も、最初はこんなもんでした。野試合なら強いと言われ、海外のトップとも対等に戦えたとしても、大会経験がなければこうなってしまうのだと思います。

ここら辺を改善するためには、とにかく大会経験を多く積むことが重要になってきます。自分も、今では大会で不安はあっても、緊張することはなくなりました。だからこそ、いい結果を残せるようになってきたんだと思います。

■『ストリートファイターV』の性質

Vトリガーが強いゲームで、トリガー次第でどこからでも逆転が可能である。これが『ストV AE』の特質だと思います。

なので、相手をきちんと最後まで倒しきることがとても重要になってくるのです。ミスをすると相手のトリガーゲージが貯まり、逆転され負けてしまう可能性を作ってしまいます。

コンボミスを少なくすることで、負ける可能性をなるべく減らしていくことが、トーナメントで勝つためには大事です。

しかし、大会ではミスをしてしまうことももはや付き物です。どの試合を見ていても、完璧な試合で終わるようなことはむしろ少ないかと思います。

自分も相手のミスに多く助けられ、トリガーで逆転してきたものです。普段は失敗しないコンボが、大会だと失敗する。これはトレモでできて、CPUに対してもできるコンボが、いざ対人戦になると急に難しくなるのと一緒だと思っています。

相手が自分よりも強い人となると、始動技を決める機会が少なく、決めたとしても焦ってミスをしてしまう。大会で常に勝ち上がる人の試合を見ると、相手のミスに助けられていることが多いようにも見えますが、それはその人が強いからこそ起こる現象です。

大会の緊張や経験不足とは全く別の、強者を相手にした時のプレッシャーは侮れません

現状トーナメントで勝ち続けているときど選手、ふ〜ど選手、藤村選手、梅原選手などのトッププレイヤーとは、自分も普段からよく対戦をしています。週に3、4回くらい会えば、そのたびに5試合先取の形式で対戦することになります。もちろんその試合内容は勝ったり負けたりで、内容も完璧な試合運びになることもあれば、ミスが多かったりもします。

普段から強い人とプレイすることで、ミスをした時の対処などといったいろいろな試合展開を経験していること。これこそが彼らが、トーナメントで安定して勝てている秘訣だと思います。いろいろな試合展開を経験しておくことで、相手がミスをした時の逆転のチャンスを見逃すことがなくなり、そういった試合でしっかり勝てているのではないでしょうか。

■行動力

これについては単純に、今プロゲーマーになっている人たちって、行動力のケタが違うと思っています。

今は海外大会が主流となり、大会へ参加するのにもハードルが高くなっているかと思いますが、梅原選手やときど選手は、10年前のプロゲーマーという世界がなかったころにも関わらず、海外大会へ参加していました。それに加えて全国大会の予選でも、今のトッププレイヤーたちは本戦へ出場するため、地方を駆け巡っていました。

結局、トップになれるかどうかはその人が行動を起こしたか次第で、行動しなければ上級者のままで終わってしまうのだと思います。

今プロゲーマーになっている立川選手やだいこく選手などは、実力的には当初は上級者クラスだったと思いますが、彼らはプロとしてしっかりと現在活動しています。それは彼らが行動に移り、スポンサーを獲得して大会へと積極的に参加してきたからで、最初に会った時に比べると実力も上がって、脅威的な存在になってきています。

最初からうまくいくことなんて、ほとんどありません。目標を持って、それに向かって行動に移した人たちが、結果プロとして成功していくのではないかと。

そこが、上級者とトッププレイヤーとの違い、大きな差なのだと思います。

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■ネモ選手のプロフィール
1985年1月5日生まれ。本名は根本直樹。2016年7月にALIENWAREとプロ契約を行い、2018年3月より米国ALIENWAREがサポートする世界的eSportsチーム「Team Liquid」に所属。平日はスクウェア・エニックス社員、週末はプロゲーマーとして、兼業しながら世界で活躍する社会人プロゲーマーの第一人者。
ストリートファイターシリーズをはじめ、Guilty Gearシリーズ、アルティメット マーベルVS.カプコン3、King of Fightersシリーズなどの格闘ゲームをマルチにプレイする。2016年は、TOKYO BUTTON MASHERS 2016(CAPCOM Pro Tourランキングトーナメント)、ストリートファイターV 4位、Tokyo Offline Party vol.2 トーキョーオフラインパーティ2 ストリートファイターV 優勝、羊城杯(中国)、ウルトラストリートファイターIV 個人戦 優勝など数々の戦歴を誇る。

■関連リンク
ネモ選手のTwitter
https://twitter.com/good_nemo
ネモ選手の公式サイト
http://nemogood.com/
スト5ゲーマー・ネモの勝てるゲーマー論