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Team Liquid、竹内ジョン君。ストVゲーマー・ネモの勝てるゲーマー論 第18回

3月8日、プロゲーミングチームTeam Liquidに自分と竹内ジョン君が一緒に加入しました。

ジョン君からもコメントがありましたが、自分はTeam Liquidからのお話をいただいた際に、
ジョン君も一緒に加入できませんか? 打診してみてください
と、マネージャーにお願いをしたのです。

今回の記事では、なぜ自分がここまでジョン君を推すのか、その理由についてお話ししていきます。

彼がプロゲーマーになるまでの一例も、プロゲーマーを目指す読者の方には参考にしていただけるかと思います。

竹内ジョン君との出会いと印象

彼の方では覚えているかわかりませんが、ジョン君と初めて会ったのは『RAGE』の予選でのことでした。
予選が終わった後に、平和島へ『ストリートファイターV』の練習をしに行くと、そこに彼がいました。他の皆は『RAGE』予選を動画で見ていて、自分も大会動画を見ようかと思っていたら、彼から「対戦お願いできませんか?」と、話しかけてきたのです。

初めて話す間柄でしたので、「10先でいい?」「お願いします」と、簡単なやり取りだけをしてから、すぐに対戦をしたのも覚えています。
結果は、1度も負けませんでした。今までのゲーム経験の量が違ったのもありますが、キャラ対策もあまりされていなく、仕方ないと言えば仕方なかったのですが……。

そうして対戦も終わったところで、自分は『RAGE』予選の大会動画を皆で見ていたのですが、彼は悔しかったのか、大会動画を見ずに一人トレモ(トレーニングモード)を始めました。
大会が終わるまで彼はトレモをやっていたので、もう一度対戦してみましたが、そんな急に対策ができるわけでもなく、負けなかったわけです。

帰りが一緒だったことから、そこで彼と引き続き話をしました。
会話の内容はほとんどゲームのことで(年齢が一回り以上離れていることにはショックを受けましたけど……)、段々と仲良くなれました。携帯を持っていないこともわかり、今時にしては珍しい子だなぁと思いましたが、すごくゲームが好きなのだということは伝わってきました。

それからはよく「e-sports SQUARE AKIHABARA」とかで彼と会うと、「対戦いいですか?」と、対戦に誘われるようになったのです。
年齢が離れているせいか、この世代の他の子はあんまり自分を対戦に誘ってくれませんが、このように強くなるために自分から行動をする子はもっと応援したいな、と当時から思っていました。

目標を持つ若人、竹内ジョン君

それからしばらくして、彼からこんな相談を受けました。

  1. 「プロゲーマーになりたいと思っています!」

「そしたらまずは、俺のマネージャーを紹介してあげるから3人で話をしてみようか?」
プロを目指すにも、過去の記事を見ていただければわかる通り、かつての自分のようにまずはどういった契約をしていいかもわからない状態でしょう。ましてや海外とのやり取りはできないでしょうから、まずは彼にマネージャーを紹介しました。

あとは、彼に聞いてみたいこともありました。

「プロになってどうするつもりなの?」

「僕がプロになることで、若手のプレイヤーを活性化させていきたいです!」

なるほど……と思ったところで、さらに彼からこう言われました。

  1. 「親にはもう言ってあって、専門学校を辞めて、プロになろうと思っています」

正直、専業プロになることは他人にあまり勧めたくないのが自分の本音です。
彼は専門学校に通っていて、そっちの道をやりながらプロを目指すやり方も取れましたし、あんまり専業プロになれとは自分からは言いたくなかったのです。まだまだプロゲーマーに将来的な不安もある今の世の中で、強くは勧められません。

しかし……。

「ネモさんみたいにがんばれば、掛け持ちしながらプロはやれるよ。学校もがんばって続けた方が良くないか?」

と、マネージャーは言いましたが、自分は、

「やるなら学校を辞めて、プロゲーマーとして成功させた方がいい。
デザイン関係の仕事なら、プロゲーマーとして成功した後からやった方が色々できることは増えると思うよ。
だから、まずは休学して専業プロを目指してみて、1年経ってもプロになれないようなら学校に復帰して掛け持ちでやるべきだよ。まずはプロになることを目指そう!」

と、あえて専業でやることを彼には勧めました。

彼からの話を聞いていて、彼が本気なのだということは強く伝わりましたし、普段から彼のゲームに対しての真摯な姿勢を見てきていました。
そして何より、プロゲーマーになる前から目標がきちんとある。そしてこの子なら、プロゲーマーになった後もきちんと努力をするだろうと感じました。彼の目指すプロゲーマー像への努力を、手助けしてあげたいと思ったのです。

竹内ジョン君、世界へ

そこからは、本当に勧めてしまって良かったのかな? という不安もありました。
海外へ連れて行ったり、向こうのプレイヤーと交流できる機会を設けてあげたりもしましたが、実力は他の強豪プレイヤーには届かず。変わらず努力は続けていましたが、彼にはプロゲーマーになるには、まだまだ実力が足りていない状態でした。
なかなか声がかからなかったし、せっかく来た話も条件がよくなかったりしました。2017年の間には、結局彼をプロゲーマーにしてあげることはできませんでした。

「やっぱり実績を出さないとダメだね」
と、そんな話をしていた矢先。

『EVO JAPAN 2018』準優勝という立派な実績を、努力の果てに彼は残しました。

タイミングよく、ちょうどこの時自分へALIENWARE様の担当者の方から、Team Liquidへの加入の話が来ました。
その時に、ジョン君も一緒に行けないですかね? と、推薦をしたのです。

運命的なものがあったのかもしれません。
彼はこうして、Team Liquidから評価を受け、プロゲーマーになれたのです。

先日の記者会見でこれからの意気込みを尋ねられた時に、しっかりと目標を持っていることと、これからお世話になったコミュニティへ恩返しをしたいと彼が話しているのを聞いて、安心しました。
これからはその目標通り、彼自身がスター選手となり、若手の目標となる存在になっていって欲しいところです。

■ネモ選手のプロフィール
1985年1月5日生まれ。本名は根本直樹。2016年7月にALIENWAREとプロ契約を行い、2018年3月より米国ALIENWAREがサポートする世界的eSportsチーム「Team Liquid」に所属。平日はスクウェア・エニックス社員、週末はプロゲーマーとして、兼業しながら世界で活躍する社会人プロゲーマーの第一人者。
ストリートファイターシリーズをはじめ、Guilty Gearシリーズ、アルティメット マーベルVS.カプコン3、King of Fightersシリーズなどの格闘ゲームをマルチにプレイする。2016年は、TOKYO BUTTON MASHERS 2016(CAPCOM Pro Tourランキングトーナメント)、ストリートファイターV 4位、Tokyo Offline Party vol.2 トーキョーオフラインパーティ2 ストリートファイターV 優勝、羊城杯(中国)、ウルトラストリートファイターIV 個人戦 優勝など数々の戦歴を誇る。

■関連リンク
ネモ選手のTwitter
https://twitter.com/good_nemo


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