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プロゲーマーの素顔 -DFM Ceros選手の場合-【前編】「リーダーという自覚はそれほどない」

日本における『リーグ・オブ・レジェンド』(以下『LoL』)のプロリーグ「LJL」において、毎シーズンのように優勝戦線に食い込んでいるDetonatioN FocusMe(以下DFM)。その中で圧倒的な存在感を見せているのが、MidレーナーでチームリーダーのCeros選手だ。LJL 2018 Spring Splitは中間の折り返しを迎えてDFMが堂々の首位に立ち、Ceros選手はそのなかで個人成績もトップに立っている。

そんなCeros選手は普段どんなことを考えて試合に挑んでいるのか、LJL 2018シーズンイン前に行ったインタビューで、その素顔に迫った。


『LoL』におけるCeros選手の立ち位置

――Ceros選手は現在リーダーを務めていますが、リーダーとしての役割とはどういうものでしょうか?

Ceros選手:リーダーなんですかねえ? 一応肩書きはリーダーですけど、そんなにリーダーらしいことはしていないつもりなんです。ゲーム的にあんまりリーダーいらないんで。うちが特殊なのかわからないんですけど、『LoL』においてリーダーの必要性はあんまり感じないですね。実際、多分まわりに聞いても、俺がリーダーって感じもそんなないだろうし、逆に俺も(リーダーの)自覚がそんなにないんで難しいです。

――マクロを強化しているとのことですが、もう少し詳しく説明していただけますか。

Ceros選手:『LoL』というゲームは「マイクロ」という部分と「マクロ」という部分があります。マイクロが小さい、マクロが大きいということです。

マイクロは、細かい反射神経だったり動体視力だったりとか、『LoL』だったらスキルを当てるとか受けるとかそういった能力を指しているんです。格ゲーで言うと人間性能や個人技の高さ、いわゆる脳筋の部分ですね。

マクロっていうのは全体の部分、戦略の部分、戦術の部分です。例えば単純なやり方じゃなくて、作戦として相手がこうしてくるから自分はこうしようというか、ざっくり言うとそういう部分ですね。

――マクロの部分は、戦う前からある程度決めているのでしょうか? それともゲーム中に「今はこれだ」みたいなものが出てくるのでしょうか?

Ceros選手:両方ですね。もちろん事前の準備もありますし、リアルタイムの応用も効かせないといけないので両方あります。

――LJL 2017 Summer Splitでは決勝までいきました。こうした結果はやはりマクロを強化して弱点を克服したというところにありますか?

Ceros選手:そうですね。マイクロって結構ミスが出てしまうというか、調子によって左右されるものなんですけど、戦術や作戦であるマクロは調子によるブレがないんですよ。だから安定して勝てるのはマクロがうまいチームになりますね。

――安定して勝つということは、ほかのチームのマクロを上回っているということだと思うんですけど、その要因はなんだと思いますか?

Ceros選手:そうですねえ。やっぱり引き出しの多さっていうよりは、状況判断。応用が効かせられるかが大きいと思います。

『LoL』には役職があるんですけど、僕の役職(MIDレーナー)ってマイクロとマクロが半分ずつくらい要求されるんです。ほかにもマクロを多く要求される役職が2ヶ所あって、普通はそのふたりがチームのブレインというか、マクロ部分を担当するっていうシステムなんです。

僕のポジションは人によってマイクロ、マクロどっちにもなれるんですけど、最近は結構マクロの部分を勉強して、意識してふたりのブレインに関わり、自分もマクロを担当するようになってきています。そういった意味で、僕も最近マクロ担当が多くなってますね。昔はそんなにマクロ寄りじゃなかったんですけど(笑)。

――勝利にはかなり貢献されていると?

Ceros選手:そうですね。以前のシーズンと比べて、そこは大きな変化だと思います。

さらなる飛躍をめざして

――今後の課題としてご自身でここを伸ばしたいというところはありますか?

Ceros選手:個人的にマクロはもっとうまくなりたいんですけど、個人技の部分でもあるマイクロも他の選手に負けられないなって思っています。そこを疎かにしないようにちゃんと練習していきたいとは思ってますね。

――一日どれくらい練習しているんですか?

Ceros選手:ゲームしてる時間で言うと、だいたい1日10時間くらいになりますね。練習試合が3時スタートのセットと、8時スタートのセットがあって、だいたい反省会を含めて1セット3時間くらい。あいだの時間を個人練習っていう形で練習しています。

▲1日10時間をほぼ毎日ゲームプレイに費やしている。並大抵の集中力ではないことがここからも見て取れる

――ほぼ毎日ですか?

Ceros選手:そうですね。日曜日が休みになっているんですけど、結構ゲームしてます(笑)。あとは休憩時間で『LoL』以外のゲームをやることはありますね。『ストリートファイターV』をやったり、結構いろんなゲームをやります。ほとんどPCゲームです。最近ほとんどコンシューマーゲームはやらなくなりました。

「DetonatioN FocusMe」の強さとほかのチームとの比較

――チームの強さの秘訣って、マクロの部分以外に何がありますか?

Ceros選手:『LoL』って何も考えていない人がチームにいるってことが結構あるんですよ。どこのチームとは具体的には言えないんですけど、ひとりやふたりくらいはマクロがうまくない、考え足らずな人が混じってるんです。

僕らがマクロがうまいと言われる要因として、5人全員のマクロの平均値が一番高いんです。あまり何も考えてない人はいない、みんながみんなちゃんと考えてゲームしてるっていうところが強みになっていると思います。

――昨年の優勝者であるRampage(現PENTAGRAM)の強みというか、このチーム、やっかいだなという部分はありますか?

Ceros選手:PENTAGRAMはやるべきことを明確にしていて、それによってチームの意思統一が図りやすいというところが強みだと思います。何かこうしようっていうことをより簡略化してひとつ決めていて、それに向かってみんな進んでいくような作戦をとることで、意思統一をしやすいんだと思います。

ブレないというか、統一が図れているからこそ、チームとしての強さが大きく、突き崩すのが難しく感じますね。

――さまざまなチームが切磋琢磨して日本のチーム全体のレベルを上げたからこそ、日本全体としてチームが強くなってきている気がしますが、それは実感されていますか?

Ceros選手:そうですね。1〜2年前くらいは国内のレベルがそれほど高くなくて、今と比べたら僕らもライバルになるようなチームが正直少ないなあって思ってたんですよ。

でも2017年シーズンは、Rampage(現PENTAGRAM)との試合は毎回気を抜けませんでしたし、それ以外の日本のチームでも結構落とすことも多くて、どのチーム相手でも気が抜けないなあっていう感覚がすごくあります。

だから、一試合一試合が重くなりましたよね。2017年シーズンはとくに相手が強くなった印象がありましたが、その相手を倒すことによって得られる経験値が多くなったと感じます。お互い、学びあいながら国内のレベルが飛躍的に上がってきていると感じます。
 
<後編に続く>

■関連リンク
『リーグ・オブ・レジェンド』
http://jp.leagueoflegends.com/
DetonatioN FocusMe 公式サイト
http://team-detonation.net/team/focusme
Ceros選手のTwitter
https://twitter.com/trollceros