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プロ契約に大事なこと、まとめ。スト5ゲーマー・ネモの勝てるゲーマー論 第14回


こちらで長らく書かせていただいています、「プロゲーマーへの道のり」編。
自分がプロゲーマーになるべく動き、スポンサーを獲得できたところまでの過程。そして、そのために取ってきた活動について、8回に渡り書かせていただきました。

今回はその要点、プロゲーマーとしてスポンサー契約を取るために重要だったと思える点を、振り返りつつまとめさせていただこうかと思います。

実績について

やはりインパクトのある実績があれば、スポンサーも付きやすいと思いました。なお、自分はいろいろなゲームで上位に入賞はしていたのですが、「インパクトが無い」と言われてしまいました。
「世界大会優勝!」と、叫べるようなタイトルを持っていれば、企業側も宣伝しやすいですよね。この場合は、企業側からもオファーが来るかと思います。

また最近では、プロゲーミングチームが選手を募集していたりもします。分かりやすい実績がなくてもプロゲーマーになりたいのであれば、きちんと応募してみるべきでしょう。
人によっては「自分なんかがプロになっても……」と思う人もいるかもしれませんが、プロになり、大会、遠征を繰り返すことで活躍し、実力が上がってきている選手も多いです。今は実績がなくとも、スポンサーが付き、活躍できる場を増やすことで、そこから実力が上がって成績が良くなっていくということもあり得るわけです。

大舞台での実績は確かに売りになりますが、実績を作るためにまずプロになるという道もあるわけです

代理人の頼もしさ

企業とプレイヤー個人のやり取りになると、責任がどっちにあるのかが判断しにくく、プレイヤーに問題があったとしても、企業側に責任を負うリスクが存在します。
そのことを考えると、代理人となってくれる人がいれば話が通しやすいですし、問題が発生した場合も代理人が責任を負い、しかるべき対処をしてくれます。

自分は事務所に所属し、そこで代理人を立てる形になっていますが、他のスポーツ選手の中には法人を設けて契約する方もいらっしゃるそうです。
自分は何度もこちらで資料を作成して、企業様の方へプレゼンに出向いてみました。しかし、どうしても手間が掛かってしまいますし、専門でやっている人に頼んだ方がうまくいきますね。

前にも触れましたが、今思うと、東京ゲームショウ2015でYouTuberの事務所を紹介してもらい、その事務所から話を通してもらっていたら、もっと早くプロゲーマーになれていたのかな?と(連載第7回参照)。

自分と企業のイメージ

「企業にとって、相応しい人物なのか?」
実績が足りなくても、その人が企業のイメージに合う存在であれば、スポンサーになってもらいやすいでしょう。

自分がALIENWARE様との契約に至れたのは、「社会人とゲームの両立を目指すこと」と、「社会人になったら、ゲームを辞めなければいけないという風潮をなくしていきたい」という考えを持っており、それが企業イメージに合ったことも大きかったのではと思います。

ALIENWARE様とのやり取りの中で、自分から企業に足を運び、話したことによって、格闘ゲーマーのネモ、社会人の根本直樹の両方を相手方へと知ってもらえました。
自分がどういう存在なのか? きちんと説明できるようにしておけば、代理人や知人友人などに企業を紹介してもらう際にも、どの企業が合っているのか判断しやすいかと思います。

就業規則の確認

兼業を目指すのであれば、務めている会社の就業規則を必ず確認するべきです。会社にもよりますが、自分のように雇用契約でなければ、副業も大丈夫だったりします。

まずは、会社の総務に聞いてみるといいでしょう。うまく話が伝わらない様子なら、社内で副業などの前例となるようなケースが他にないか調査し、説明をしておくといいかと思います。

今ではゲーマー社員採用を進めるポノス様のような事例の他にも、FPSのプレイヤーで会社公認のプロゲーマーである人もいるので、そういう人たちが働いてる企業に相談してみるのも悪くはないと思います。

ひとりで難しく悩むよりは、まずは相談。いきなり総務でなくとも、上司や友人など、身近な人から話してみるのもいいのでは

まとめ。

こうして自分がプロになるまでの活動を振り返ってみると、多くの人に助けられてプロになれたと言えます。
決して、自分ひとりの力だけでプロになれたわけではありません。会社の上司や、梅原さんなど、多くの人に助けられて、自分はプロゲーマーになることができました。

ただ、まずは自分がプロになりたい思いをきちんと伝えて、自分から行動したからこそ、周りの皆さんが助けてくれたのだとも思っています。
ゲームがeSportsとして扱われ、メディアにも取り上げられる前から、自分はゲームが好きであることを上司に伝えていました。恥ずかしがらずに自分の好きなことを、昔から周りに伝えていたのも大きいでしょう。

色々な人の話を聞いてみると、会社ではゲームをやっていることを言っていないという例もよく聞きますが、自分は今まで隠さずにゲームをやっていることを伝えてきました。
好きなことに対して夢中になっていることを伝え続けていたからこそ、皆が支えてくれてプロになれたのだと思っています。

対戦が相手なしでは成立しないのと同じく、何度も触れてきた通り、人の支えあってこその今の自分です

具体的に言えば、海外大会に参加してみたいけれど、休みの申請がしにくくてなかなか有給を取れない……などと思っている方も、読者の中にはいるかも知れません。そんな人も、まずは正直に周りに話してみるのがいいと思います。

社会人ゲーマーにとっては、自分で動き、周囲を働きやすい環境にしていくことは、仕事とゲームを両立させるためには大事なことなのですから。

■ネモ選手のプロフィール
1985年1月5日生まれ。本名は根本直樹。2016年7月にALIENWAREとプロ契約を行う。平日はシステムエンジニアとして会社員の顔と週末はプロゲーマーの顔の2つを両立する社会人プロゲーマー。
ストリートファイターシリーズをはじめ、Guilty Gear シリーズや、アルティメット マーヴル VS. カプコン 3、King of Fighterシリーズなどの格闘ゲームをマルチにプレイする。2016年は、TOKYO BUTTON MASHERS 2016(CAPCOM Pro Tourランキングトーナメント) ストリートファイターV 4位、Tokyo Offline Party vol.2 トーキョーオフラインパーティ2 ストリートファイターV 優勝、羊城杯(中国) ウルトラストリートファイターIV 個人戦 優勝など数々の戦歴を誇る。

■関連リンク
ネモ選手のTwitter
https://twitter.com/good_nemo
スト5ゲーマー・ネモの勝てるゲーマー論