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スポンサー契約を企業に断られた理由。スト5ゲーマー・ネモの勝てるゲーマー論 第10回


今回も、プロゲーマーを目指して活動してきた過程のお話になります。引き続き、プロゲーマーをこれから目指すという皆さんへの、参考例になれば幸いです。

実際にどんなことをすればいいのか? どんな問題が立ちはだかるのか? 活動開始前の、予習の一環にしていただければと。

プロゲーマーとして大会に出るまでには、まだまだ語っていない準備段階があります

すぐに見つかると思っていた

前回の記事の最後で触れたように、上司へ相談した後のこと。
自分はすぐに、別の企業へコンタクトを取るために名刺配りをまた始めました。色々なイベントに足を運び、ゲーム関係に興味があるという企業へ話を持ちかけていきます。
各企業の事例を調べ、今度はきちんとスポンサーシップを獲得できるように、プレゼン資料を作成してから企業へと訪問していきました。

しかし。
メールの返事が来ないことも多かったですし、企業へ訪問してプレゼンを行っても、良い返事はなかなかもらえなかったのです。

何社か回ってみて、まず分かったことは……。

■断る企業のほとんどがこの言葉
「前例が無いのでできません」

断られる時はほとんどがこの言葉。対策として、すでにスポンサー活動をしている企業の事例などを踏まえて、資料を作成しておくのがいいかと思います。
そうしないと、ほとんどの企業では前例がない現状、大体断られてしまうのです。とはいえ、eSportsの事例はまだ少ないので、自分はマイナースポーツのスポンサー獲得資料を参考にして作成してみることにしました。

他には、同じような事業をしている企業の事例等を参考にするべきかと。
スポンサードする方もどうしていいか分からなければ、どのように他の企業がスポンサードしているのか聞いたり、調べたりするものです。その答えを示せる資料が必要になります。

■企業イメージと合うことが大事

自社がスポンサーになるとしたら、相手はこのような人物像だ! と、企業側も思い描いています。
それに自分が、当てはまるかどうか。その企業の「経営理念」や「ブランディング・コア」「コーポレートメッセージ」などから、その企業のイメージと合う人物だと知ってもらうのもいいでしょう。

また、eSportsそのものが、その企業のイメージと合うかどうかも重要。
「うちはコーポレートメッセージがブランディング・コアとなっていて、eSportsはイメージに合わないんだよね」と、断られた企業もありました。

■必ずと言っていいほど面談の際に聞かれること
「あなたにしか出来ないことを教えてください」

最終的に、自分は社会人で兼業でありながら、ゲームの活動を行っているということを強みとしてプレゼンを行いました。
しかし、そんな姿勢の中でこういう当たり前な質問をいきなり言われると、何を話せばいいのか分からなくなってしまうこともありました。最初に言われた企業の方に対しては、かなり見当違いの発言をしていたと思います。

自分にしかできないことというのは、プロゲーマーを目指す人ならば、今までの長期間のゲーム人生での体験を振り返れば見つかるものだと思います。

■お金を出すのは、担当者ではなくその上長の判断

今、ゲームはeSportsというムーヴの中で盛り上がりもすごく、面接の担当者の方も、たいていは自分と同じ年齢くらいでした。となれば当然こうした内容に理解があり、ゲームやeSportsにも興味も示してくれます。
しかし、最終的にお金を出すことを承認するのは、もっと目上の役職に就いている人。担当者さんがいくら興味を持ってくれても、上長となる方にゲームへの興味がなければ、なかなか承認を出してもらうことはできません。

そして上長がゲームに理解が無く、興味を示していなければ、スポンサー料は出してもらえたとしても少額となることがほとんどでしょう。
お金を出してくれる人が、理解を示してくれているのか?という点についても、情報としてあると話はうまく進むと思いました。

以上のように、大体どの企業に行っても同じ質問をされ、断られる場合の理由はほとんどが同じケースでした。
スポンサーになることに前向きな企業も、過去の事例を参考にしてテンプレートをすでにまとめていた印象です。どのように契約していくのか、どのような点を聞いていくのか、担当者さんがすでに頭に入れているようでした。

なら、大会で勝てば……

最初は簡単だと思っていたスポンサー獲得活動も、このようなことが続いていくと、だんだんと「断られるものだ」と最初から思って活動するようになっていきました。

平日は仕事 → 練習 → スポンサーへの資料作成。
土日は大会参加。もしくはイベント会場へ足を運び、名刺を配る。

この生活を繰り返しながら、「Capcom Cup 2015」を迎えることになりました。
この世界的な大会で結果を残すことで、スポンサー獲得への道もより早くなるだろうと思っていたのですが……。

結果は、1回も勝てずに敗退。

『ウルトラストリートファイターIV』で、過去一番ひどい成績がこの「Capcom Cup 2015」のものでした。

当時、すごいショックを受けていましたね……。
それまではわりと上位で安定した成績を残していたにも関わらず、ここに来てこの結果なんて……。

ショックを引きずりつつも、日本に帰国してからは再びスポンサー企業となってくれるところを探し、色々な人へ相談をしていきました。
その中で、ALIENWARE様を紹介してもらったのです。

DellブランドのPCは、自分が勤めていた企業でも使用しているものでした。仕事ではDell、ゲームではALIENWAREを使っている、なんて図式も面白いだろうな~。
などと思いながら、ALIENWARE様について調べることにしてみたのです。

ALIENWARE様のロゴを背負うまでについては、また次回以降に

© Triple Perfect Inc. All rights reserved.

■ネモ選手のプロフィール
1985年1月5日生まれ。本名は根本直樹。2016年7月にALIENWAREとプロ契約を行う。平日はシステムエンジニアとして会社員の顔と週末はプロゲーマーの顔の2つを両立する社会人プロゲーマー。
ストリートファイターシリーズをはじめ、Guilty Gear シリーズや、アルティメット マーヴル VS. カプコン 3、King of Fighterシリーズなどの格闘ゲームをマルチにプレイする。2016年は、TOKYO BUTTON MASHERS 2016(CAPCOM Pro Tourランキングトーナメント) ストリートファイターV 4位、Tokyo Offline Party vol.2 トーキョーオフラインパーティ2 ストリートファイターV 優勝、羊城杯(中国) ウルトラストリートファイターIV 個人戦 優勝など数々の戦歴を誇る。

■関連リンク
ネモ選手のTwitter
https://twitter.com/good_nemo

スト5ゲーマー・ネモの勝てるゲーマー論