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CPUオーバークロックや4K・VRの動作を徹底検証!【Alienware Aurora R11 CYCLOPS athlete gamingモデル レビュー(後編)】


Alienwareは、プロeスポーツチームのCYCLOPS athlete gamingのスポンサーを務めており、これに合わせて「Alienware Aurora R11 CYCLOPS athlete gamingモデル」を展開している。

先日掲載した前編では、主に外観や内部などハードウェア面をチェックした。後編となる今回は、ゲームやベンチマークテストで本機のパフォーマンスをチェックしていく。

eスポーツで“勝つ”ために生まれたゲーミングPCを徹底検証!「Alienware Aurora R11 CYCLOPS athlete gamingモデル」レビュー【前編】

独自のオーバークロック設定でパフォーマンス向上の余地あり

まず最初に、本機にはAlienware独自のオーバークロック機能が搭載されている。具体的には、専用ソフト「Alienware Command Center」の機能として、推奨オーバークロック用のプロファイルが予め設定されており、簡単にオーバークロックができる。

推奨オーバークロックプロファイルは、「Overclock 01」と「Overclock 02」の2種類が用意されており、いずれかを選択すると再起動が促される。再起動後には各プロファイルに設定されたオーバークロック状態で動作する。

▲「Alienware Command Center」で推奨オーバークロックプロファイルを選択

このオーバークロックによりパフォーマンスがどう変化するのか、ベンチマークソフト「PCMark 10」で見てみよう。画像は上から順に、オーバークロックなし(標準設定)、オーバークロックプロファイル01、オーバークロックプロファイル02。

▲PCMark 10(オーバークロックなし)

▲PCMark 10(オーバークロックプロファイル01)

▲PCMark 10(オーバークロックプロファイル02)

スコアを単純に比較すると、オーバークロックなしで6911、01で7205、02で7337と、順にスコアが上がっていく。詳しく違いを見ると、ベンチマークテスト中のCPUの最高クロックがオーバークロックなしでは約4.7GHzなのに対し、01では約4.9GHz、02では約5GHzとなっている。

オーバークロックなしと02のスコアの差は約6%で、CPUクロックの上昇幅とほぼ一致する。CPUのパフォーマンスとしては、この程度の向上が見込めるということだろう。それほど大きな差とは言えないものの、簡単な操作でパフォーマンスを引き上げられることは確かめられた。

ただしCPUクロックが上がった分、消費電力や発熱も増える。「PCMark 10」のデータによると、ピーク時のCPU温度で約2度、消費電力で10Wの増加が見られた(長時間の高負荷状態ではもう少し差が出ると思われる)。標準状態でパフォーマンスに不満がない限り、無理にオーバークロックを常用する必要はない。またGPUのコアクロックは、いずれも1965MHz辺りが最高となっており、ほぼ差がなかった。

「Alienware Command Center」では、さらに独自のCPU・GPU動作プロファイルを作成できる。CPUはクロックと電圧、電圧オフセットを調整可能(ただしクロックは定格の5.1GHzが最大)。GPUは電力と温度、コアクロックとメモリクロックを調整できる。クロックは上げるだけでなく下げることも可能なので、省電力稼働させたい時のプロファイルも作れる。

▲CPUの調整項目

▲GPUの調整項目

4KやVRでも十分な性能を発揮

次はベンチマークソフトの結果を見ていく。これ以降のテストは、先述のオーバークロックは使用しない状態で実施する。

まずは「3DMark」から3テスト。「Time Spy」では概ね60fps、「Fire Strike」では100fps前後で、最新ゲームにも十分に対応できる性能があるのがわかる。リアルタイムレイトレーシングのテストとなる「Port Royal」でも30fps近くまで出ており、対応ゲームで美しい映像を楽しめそうだ。

▲Time Spy

▲Fire Strike

▲Port Royal

「VRMark」でも3テストを実施。VR環境の最低ラインを想定した「Orange Room」では300fps弱と十分過ぎる性能で、最もヘビーな「Blue Room」でも70fps近くと実用的なライン。昨今の高解像度なVRヘッドセットを使用しても、かなり快適に動作すると思われる。

▲Orange Room

▲Cyan Room

▲Blue Room

ゲーム系ベンチマークテストとして「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」も実施。フルHDではグラフィックを最高品質にしても2万点に迫る高スコア。さらに4Kでも最高評価の「非常に快適」を維持できた。MMORPGなら4K・最高画質でのプレイも十分に想定できる。

▲ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク(フルHD) © 2010 – 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

▲ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク(4K) © 2010 – 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

CPUのベンチマークテストとして「CINEBENCH R20」も実施した。8コア16スレッドのCPUだけあってマルチコアでのスコアはかなり高いが、シングルコアでも優秀なスコアが出ている。

▲CINEBENCH R20

ストレージはM.2 PCIe接続の1TB SSDと、SATA接続の2TB SSDとなっている。今回のマシンでは、SSDはKIOXIA製「KXG60ZNV1T02」、HDDは東芝製「DT01ACA200」が使われていた。

「CrystalDiskMark」でベンチマークテストを行ったところ、SSDはシーケンシャルリードで3GB/sを超えており、大容量のゲームも素早く読み込める。HDDも200MB/sを超え、動画のキャプチャなどにも余裕を持って対応できる。

▲CrystalDiskMark(KXG60ZNV1T02)

▲CrystalDiskMark(DT01ACA200)

3つのFPSタイトルで高いフレームレートを実現

続いて実際のゲームをプレイしてフレームレートをチェックしていく。試したのは『VALORANT』、『レインボーシックス シージ』、『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』の3タイトル。いずれもCYCLOPS athlete gamingが活動中のタイトルだ。

『VALORANT』は手動設定で画質を最高に設定。フルHDでプレイしてみると、ほとんどのシーンで250fps前後で、300fpsを超えることもありつつ、200fpsを割るシーンはほとんどなかった。

▲『VALORANT』のフルHD解像度 © 2020 Riot Games. All Rights Reserved. 

さらに解像度を4Kに上げてみると、意外なことにフレームレートの低下はごくわずか。平均250fps程度で、200fpsを割るシーンはほとんどない。本作はGPUの負荷が軽く、4Kでも高いフレームレートを維持できている。4Kのハイリフレッシュレート対応モニターはまだ少ないが、本作を最高の環境で遊びたいなら頭に入れておきたい。

▲『VALORANT』の4K解像度 © 2020 Riot Games. All Rights Reserved. 

次の『レインボーシックス シージ』では、グラフィックの総合品質を「最高」に設定してプレイした。こちらもフルHDでは200fps以上をほぼ維持できている。これならハイリフレッシュレートのゲーミングモニターで存分に楽しめる。

▲『レインボーシックス シージ』のフルHD解像度

解像度を4Kに上げると、さすがにフレームレートは低下するものの、それでも100fps以上はほぼ維持。平均120fps近くまで出ており、4Kでのプレイも十分過ぎるほど快適だ。

▲『レインボーシックス シージ』の4K解像度

最後の『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』では、全体的なグラフィックの品質を最高となるウルトラに設定。フルHDでは、開けたマップを見渡すシーンでも120fpsを超えた。開始前の人が集まる状況でも100fps以上出ており、グラフィック負荷が重いシーンでも快適にプレイできる。

▲『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』のフルHD解像度

解像度を4Kに上げたところ、人の多い場面や開けた場所で60fps前後。フルHDと比べるとずいぶん下がっているが、高負荷な場所でもほぼ60fpsは出ているので、プレイ中の違和感は感じない。フルHDでハイリフレッシュレートか、4Kで高画質か、好みで選ぶといい。

▲『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』の4K解像度

3タイトルを通して、最高画質でもフルHDならかなりのハイリフレッシュレートでの動作が期待できる。プロのeスポーツプレイヤーも納得のいくパフォーマンスで、eスポーツで活躍するCAGコラボモデルの面目躍如と言っていいだろう。また4Kでも全く問題ないので、高解像のモニターで遊びたい人も安心だ。

騒音レベルも文句なし、プロも納得の品質

最後に本機の騒音レベルについてもチェックしておきたい。実際に騒音レベルがどうなるのか、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」をループ再生して確かめてみた。

アイドル時については、動作しているのはわかるという程度の音が聞こえる。オフィスワークや動画再生など、低負荷の状態で気になるような音ではない。

本機はCPUに水冷ユニットを採用しており、騒音レベルは緩やかに上がっていく。数分経つとほぼ一定の騒音になる。ゲームを動かして負荷があがった途端にファンがけたたましく回りだすと、騒音レベルが一気に上がってストレスに感じやすいが、水冷ユニットではそうなりにくいのがメリットだ。

最終的な騒音としては、最も大きなノイズはビデオカードの排気。ホワイトノイズ系の風切り音が背面から聞こえてくる。ただ耳触りな高音はほぼなく、音量もキーボードを叩く音の方がよほど大きいくらいで、ゲームの音をスピーカーから出してしまえば気にならない。

CPUの水冷ユニットから続くラジエーターの排気は天面になる。こちらの騒音はかなりおとなしく、手をかざすと緩やかに温風を感じる程度の風量だ。大型ファンでうまくノイズを減らしている。あとは左側面の電源ユニットのファンもあるが、こちらもCPUのファンと大差ない程度のノイズで済んでいる。

総合的に、高いパフォーマンスの割にはかなり騒音レベルは抑えられていると感じる。音量が控え目なだけでなく、音質も耳触りなものがなく、ストレスはかなり少ない。

▲見た目のユニークさだけではなく、確かな性能を発揮する

筆者は過去にAlienwareのマシンをいくつも見てきたが、騒音レベルはいずれも極めて低かった。高い性能だけなら高価なパーツを集めれば誰にでも作れるが、騒音対策は冷却パーツやケースの兼ね合いもあり、そう簡単にはいかない。騒音対策はAlienwareの大きな価値であり、本機もそこに漏れることのない性能を発揮している。

加えて、他には見られない独創的な外見はやはり魅力的。究極のゲーミングマシンを目指すAlienwareの名前を冠するにふさわしい性能を持ち、なおかつeスポーツの大会でオフィシャルPCとして採用されていることや、CYCLOPS athlete gamingが実際に使用しているという安心感もある、唯一無二の価値を持つ1台と言っていいだろう。

Alienware Aurora R11 ゲーミングデスクトップ

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