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音ゲーガチ勢が格ゲーで世界を取るまで 【CYCLOPS athlete gaming GO1選手インタビュー】

対戦格闘ゲーム『ドラゴンボールファイターズ』の大活躍で一気にeスポーツ界にその名をとどろかせた、CYCLOPS athlete gaming所属のGO1選手。『ビードマニア』や『ギターフリークス』など音楽ゲームで活躍しつつ、闘劇に憧れて格ゲーに転身する。『メルティブラッド』『アルカナハート』『北斗の拳』『タツノコVSカプコン』などアニメ系タイトルで頭角を現し、「萌えゲー5神」と言われるほどの存在となった。

GO1選手は、どんな思いで対戦格闘ゲームをプレイし、プロゲーマーでいるのか。幼少時代から現在に至るまで、じっくり伺った1万字のインタビューをお届けする。


小5のときに『ビートマニア』にハマリ、以降音楽ゲームにどっぷり!

──まずは最近ファンになった人にも向けて、子どもの頃のことから教えてください。

GO1:子どもの頃は外で遊んだりすることが多い少年でした。今年(2020年)で33歳になるんですけど、小学生のときにスーパーファミコン、5年生か6年生の頃にNINTENDO64が出たくらいの感じですね。

──ゲーム漬けというよりは、外で遊ぶ子どもだったんですね。初めてハマったゲームとか覚えていますか?

GO1:最初に触れたのは『マリオブラザーズ』なんですよ。物心がつく前に、お父さんがやっているのを横でやらせてもらって。他の家に比べたら、ゲームはやっていい方だったのかなと思います。

小5の頃には『ビートマニア』にハマりました。アーケード版ではなく家庭用からです。友達がPlayStationの『ビートマニア』を買ったっていうから何やねんと思って見てみたら、なんかすごい機械みたいなのを持っていて、やってみたら面白くて。小6では『大乱闘スマッシュブラザーズ』にハマって、その頃からおかしくなっていったのかなと(笑)。

▲現在も『ビートマニア』は競技シーンが熱く盛り上がっている

──その後、アーケードの『ギターフリークス』で全国1位になるわけですが、ゲームセンターデビューはいつ頃なんでしょう?

GO1:デビュー自体はもう幼稚園くらいの頃なんですよね。『ストリートファイターII』にありえへんくらい人が集っていた頃で、デビューは早いほうなんです。

ただ、その頃はゲーセンというよりは筐体があるレンタルビデオ屋でゲームしていました。対戦というよりはスコアアタックみたいな感じで遊んでましたね。仕組みとかはわかってないと思うんですけど、コンボできて楽しい、という感じでした。

──それで『ビートマニア』もゲーセンでやってみようと?

GO1:『ビートマニア』からちょっと経った高学年くらいからかな、ゲーセンでは『ドラムマニア』『ギターフリークス』とかいろいろな大型筐体の音楽ゲームが出てきたんです。それを触ってみるところからですね。順番としては、『ビートマニア』、『DanceDanceRevolution』、『ドラムマニア』、その次くらいに『ギターフリークス』だったかな。『ギターフリークス』はちょっと遅くて中1の最後らへんだったんですけど、それ以外はほぼ初期から遊んでいると思います。

──シリーズを重ねてどんどん難しい曲とかも出てきますよね。いつ頃から本格的にプレイし始めたのでしょう?

GO1:とくにハマり出したのが、『ギターフリークス』にコナミのe-AMUSEMENT PASSが導入されたときですね。このシステムが導入されておかげで全国のゲーセンのスコアとかが見られるようになって、その中に「スキルランキング」という全国ランキングがあったので、その上位を目指すようになりました。それが中1とか中2の頃ですね。


──当時から、やるからには一番を目指すという方針だったんですか?

GO1:その頃からハマったらやり込んでました。超負けず嫌いだったので。お昼ごはん代として1日500円もらっていたら、100円のパン1個でしのいで残りをゲーム代にしたりして、中3くらいの頃には全国トップ10くらいにはいましたし、かなりやっていたと思います。

──音ゲーの上位勢って、対戦ゲームと比べると顔を合わせる機会も少ないと思うんですが、交流はあったんですか?

GO1:「魔法のiらんど」というウェブサービスに掲示板を置いて、そこで交流していました。そこにプロフィール貼ったりして……黒歴史っちゃ黒歴史なんですけど(笑)。中学生ですからね。相当ヤバいこと言いまくってたと思います。

闘劇に憧れて格ゲーデビュー

──順調に音ゲーマーの道を進み、『ギターフリークス』全国1位、大会でも優勝。そんな中、なぜ格ゲーにシフトチェンジしたんですか?

GO1:ゲームセンター向け対戦格闘ゲームの全国大会"闘劇"を見てしまったんですよ。確か雑誌「アルカディア」の付録についていたDVDか何かだったと思います。ステージ上で闘うゲーマーたちを見てかっこいいなと思って、本格的に格ゲーへシフトし始めました。そのとき『ギルディギアイグゼクス #リロード』では小川さんやネモさんが活躍していて、それを見て自分もあそこに立ちたいと思ったんです。

──それで『ギルティギア』を始めたんですか?

GO1:いや、始めたのは『メルティブラッド』です。ちょうどアーケード版が出たばかりの頃で、まだ闘劇の種目にも選ばれていなかったんですけど、すごい人気だったのでこれは多分選ばれるだろうと思いました。出たばかりでみんなが同じスタートラインだし、結構勝てたのもあったので。

──やっぱり最初から勝てたんですか?

GO1:勝てるようになったのは、闘劇'09くらいの頃に出たバージョンアップ版『~アクトレスアゲイン』からですね。

闘劇'06と闘劇'08も出場はしていましたが、まだ出られはするけど優勝は厳しいなというくらいの位置でした。闘劇'08のときに相方がすごい強かったんですけど、足を引っ張るのが嫌でものすごい練習して、そこからだんだん強くなれた気がします。

▲『メルディブラッド アクトレスアゲイン』(出典:Steam版ダウンロードサイトより)

アニメ格ゲーで無双する日々

──練習というのは、格ゲーの基礎から叩き直すような?

GO1:というよりは『メルティブラッド』の基礎という感じですね。このゲームで勝つにはどうすればいいかという部分です。それを自分なりに考えて、ひたすら練習してました。

──そこは独学で? ちょうど世の中に対戦動画とかが出回りはじめた時期ですよね。


GO1:独学であったり、強い人の動きを見たりですね。YouTubeとかはまだだったんで、「アルカディア」の別冊「闘劇魂」という増刊のDVDとかを何とか手に入れないと最新の情報を見ることができない時代でしたね。強い人がいるらしいって聞くと、そのためだけにゲーセンに行ったりしました。

──最終的に『メルティブラッド』の戦績はどうだったんでしょう。

GO1:大きいところでは闘劇'10は優勝しまして、あとはコミュニティの大会やメーカーの公式大会なんかに出ながら、2013~14年くらいまではやっていたと思います。EVOも2015~2017くらいは連続で出てたんですけど、出たやつ全部優勝してますね。日本の現役勢も結構出ていて、そこともしっかり勝負して勝てました。

──他のゲームでいうと、2011年に『アクアパッツァ』で闘劇'11に出場し、優勝していますね。いつもいろいろなゲームを並行してやっていたんですか?

GO1:2010年くらいまではそうだったんですけど、2011年くらいからは仕事もしていたので、エンジョイ気味にやっていました。ゲーセンに週に2~3回行ってとかそれぐらいで。


EVOで感じたメイン会場の熱気

──先ほどもありましたが、EVOとかに行くようになったのは2015年頃からですよね。参加するきっかけみたいなものはあったのでしょうか。

GO1:EVO2015のときだったんですけど、アメリカでゲームセンターを経営している方がいまして。その方を中心に日本のいわゆるアニメ格ゲーのコミュニティに誰か日本のプレイヤーを招待したいと。それでアンケートを取った結果、僕が選ばれたらしくて、Twitterで「EVOに来ませんか?」 と誘われたのがきっかけです。


──なるほど。アニメゲーって国内でも大きい大会は闘劇くらいで、海外ではほとんどなかったと思うんですが、その中で国内のシーンをキャッチアップして、「コイツやべーぞ」って認識されてたってことですよね。

GO1:海外では結構ファンの方も多かったらしく、僕と対戦したいという方もたくさんいらっしゃったみたいで、それで呼んでもらったので。

──初めて出てみて結果はいかがでしたか?

GO1:『メルティブラッド』、『アクアパッツァ』、『電撃FIGHTING CLIMAX』、『UNDER NIGHT IN-BIRTH』に出場しましたが、全部優勝しました。


──とんでもないですね(笑)。やっぱり日本とのレベルの差は感じましたか?

GO1:決勝が全員、遠征に来た日本の現役勢だったんですよね。どれも日本人が勝ち残る形ではありました。

ただ、僕が出たのは全部サイドトーナメントだったんですけど、やっぱりメイン会場の盛り上がりが凄くて、その分サイドとの差が激しいというか。そのとき闘劇を初めて見た時を思い出して、やっぱりここに立ちたい、ここで闘いたいと思いましたね。それからプロを目指したというのもあります。

『ストV』登場でプロを目指す

──次のEVO2016ではメイントーナメントのゲーム『ストリートファイターV』で出場されますが、メイン扱いのゲームで大きな大会に出るのは『ストV』が最初ですか?

GO1:そうですね、僕は『ストV』からです。

──最初みんなびっくりしたんですよね。アニメゲーで無双してる奴が『ストV』に来たぞって。始めたきっかけは何だったんですか?

GO1:ちょうどEVO2015のときに、「『ストV』が出ます」ってトレーラーが出たんですよね。なのでもう今しかないと。プロ化することしか考えてなかったです。

それにプロゲーマーの姿が本当に格好良かったんですよね。自分も対戦格闘ゲームは得意だったので、もしかしたらやれるんじゃないかって思いもありましたし、そういういろんな気持ちが合わさって、プロを目指そうかなと。


──プロゲーマーが徐々に増えてきた時期でもありましたよね。

GO1:ちょっと早いかなとは思いましたけどね。でも年齢も年齢だったので、このチャンスを逃したら一生挑戦しないだろうなと思って。あのときはこの1年間、カプコンカップが終わるまでやってダメだったら諦めよう、という気持ちでした。

──やはり年齢的な部分が大きいですか?

GO1:うーん、こんな言い方が良いのかわからないんですけど、経済的に厳しかったんですよね。母子家庭で、家に仕送りとかもしていたので。そういうのも含めてやっても1年かなという気持ちでした。

──それほどの覚悟で挑戦されていたんですね。『ストV』への取り組み方としては、どのようなものだったのでしょうか。

GO1:オンラインとオフライン、両方で練習していました。大阪にキャメイさんというプレイヤーが開いたCROSSUPというゲームバーがあって、当時はそこに人が集まっていましたね。

使っている春麗というキャラクターが、低空で必殺技を出すことで上から攻めることができるキャラクターだったんです。自分が今までやってきたゲームが上から攻めるのが強いゲームだったこともあって、そこが噛み合って結構勝てましたね。

──2016年シーズンの『ストV』シーンで、結果としてはどうでしたか?

GO1:EVO2016が4位、カプコンカップ本戦が7位ですね。頑張ったつもりです。





CAG加入のきっかけは、どぐら選手

──その結果、2016年発足のCYCLOPS athlete gaming(CAG)から声がかかったと。

GO1:いや、声はかかってないんですよ。最初どぐらに声がかかりました。もともと僕とどぐらとえいたの3人で、「ヘイルメリー」というチームとして活動してまして、それはチームでいることでスポンサーがついたらいいよね、もしくは誰かがプロになれたらいいよね、というものだったんです。その中でどぐらに声がかかったとき、「大阪にええヤツおりますよ」と僕を紹介してくれたんです。

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