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ALIENWAREの最新ゲーミングヘッドセット「AW510H」レビュー ゲームからテレワークまで幅広い用途で活用

ALIENWAREブランドでは、ゲーミングPCのみならず各種ゲーミングデバイスも展開している。今回はゲーミングヘッドセットAW510H」のレビューをお届けする。

本体色はホワイト系の「ルナライト」と、ダークグレーの「ダークサイドオブザムーン」の2色展開となっている。今回は「ルナライト」を試用した。価格はダークサイドオブザムーンが1万1200円、ルナライトが1万1600円だが、10月15日時点ではデルストアにていずれも9100円で販売されている。


40kHzの超高音域対応のバーチャルサラウンドヘッドセット

まず大前提として、本機はバーチャルサラウンドヘッドセットである。7.1chのスピーカーを内蔵しているわけではなく、専用ソフト「Alienware Control Center」と連携して7.1chバーチャルサラウンドを実現する。

接続には、DAC付きUSBケーブルと、3.5mmオーディオケーブルの2つが用意されている。ヘッドセット側に3.5mmコネクタがあり、ケーブルを差し替えて使用する。「Alienware Control Center」で音質の調整などを行うにはDAC付きUSBケーブルで接続する必要があり、3.5mmオーディオケーブルで接続する場合は、「Alienware Control Center」を介さない純粋な(バーチャルサラウンドが使えない)ヘッドセットとして機能する。

よってPCで使用する場合は、USB接続するのが基本だと思っておくといい。3.5mmオーディオケーブルは、コンシューマーゲーム機やオーディオ機器などで使う場合に使う。3.5mmコネクタをマイクとヘッドフォンに分岐するケーブルも付属しており、スマートフォンなどのマイク・ヘッドフォン一体の端子だけでなく、PCなどのマイク・ヘッドフォンが分離した2つの端子の両方に接続できる。

バーチャルサラウンドヘッドセットとはいえ、基本性能もしっかりしている。ドライバーユニットは大型の50mm径で、20~40kHzと広い周波数帯域に対応している。ゲームだけでなく音楽鑑賞にも期待できるスペックだ。

▲本体前面

▲本体背面

▲本体左面

▲本体右面

▲本体上面

▲本体下面

▲2種類のケーブルと分岐ケーブルが付属する

▲ケーブルはヘッドセット側の3.5mmコネクタに接続する

密閉度が高く、長時間の装着感も良好

では実際の使用感を見ていきたい。ヘッドバンド部が頭頂部からヘッドフォン部分までずっと同じ幅という、ユニークなデザインが目を引く。その影響か、ヘッドセット部の重量は約370gで、ゲーミングヘッドセットとしてはやや重めだ。

イヤーパッドの位置の調整は、ヘッドバンド部が伸びるのではなく、イヤーパッド部分だけが上下する構造。ヘッドバンド部を持ち、反対の手でイヤーパッドを上下に動かす。イヤーパッド付近のつなぎ目部分が伸びそうに見えるが、ここは回転するだけで引っ張っても伸びないので注意。

▲ヘッドバンド部のイヤーパッド部分が回転するが、伸びないので注意

▲イヤーパッドの位置調整は、イヤーパッド部分だけが動くようになっている

イヤーパッドは、顔に当たる部分はさらっとした通気性のいい布製で、側面はラバー系。厚さは2cm以上あり、クッションはかなり柔らかく高反発な素材を使っている。ヘッドセットの側圧はそこそこあり、イヤーパッドが顔の形に添って変形し、耳の周囲にぴったり密着する。眼鏡をかけたままでも隙間が感じられないくらいで、外の音はしっかり遮蔽される。

筆者はヘッドセットの側圧が強いと頭痛が出やすいのだが、本機はしっかり密着しながらもイヤーパッドが圧力をうまく吸収しており、長時間装着しても違和感はほとんどなかった。蒸れる感じも少なく、装着感はとても良好だ。高い密閉性と長時間装着での快適性の高さは、ゲーミングヘッドセットとしてかなり評価が高い。

▲イヤーパッドが肌に当たる部分は布製で通気性がいい

装着して気になるのは、ヘッドセットから出るケーブルが少し後ろ向きに出る点。ケーブルは編組で耐久性にも配慮されているのはいいのだが、このケーブルが顔を動かした時などに服と擦れて、ザザッという雑音を耳に伝えてくる。表面がツルツルしたケーブルであれば雑音もいくぶん少なかったかもしれないが、耐久性とのトレードオフとなるとやむを得ない。

総合的には装着感は良好だ。イヤーパッドの密着感が絶妙なおかげで、動きやケーブルの重みによるズレもほとんどない。欲を言えば、もう少し軽ければありがたいところだが、普段からヘッドセットを使用している人ならさほど気にならない程度だと思う。

調整次第で音楽鑑賞にも十分使える高音質

本機は「Alienware Control Center」のオーディオプロファイルでオーディオ効果を調整し、音質を変えられる。ゲームのジャンルや映画、音楽などにプリセットされたものがあるほか、自分で好みの音質に調整してプロファイルを追加することも可能だ。

▲「Alienware Control Center」のオーディオプロファイル

まずはオーディオ効果をオフにして試してみる(おそらく本機のヘッドフォンとしての生音)。高音から低音までクリアな音で、印象としては原音に忠実でおとなしい感じがする。無音時のホワイトノイズはほぼなく、USBオーディオの良さが感じられる。

この状態で音楽を聴いてみると、中高音がクリアで普通に聴けはするのだが、低音が若干物足りなく感じる。そこで「Alienware Control Center」を使って音楽のプロファイルを選択すると、いい感じに低音が強調される。嘘くさくならない範囲で、ボーカルもよく通っており、不自然さのない上手な味付けになっていると思う。

続いて本機の標準プロファイルとなる、Alienwareプロファイルを選択。音楽プロファイルではバーチャルサラウンドがオフになっていたが、こちらはオンになる。

試しにFPSをプレイしてみたところ、左右の方向や距離感がかなりうまく表現されている。音をゲームの情報源として使いたい人も、これなら納得できるはずだ。また音質も適度に低音や残響音が強調されており、音の迫力が出ている。

強いて言えば、前後方向の遠近感の表現がやや弱いように思う。方向は正しく認識できたのでプレイに支障はないが、戦場に放り込まれたような臨場感のある音を再現するにはもう一声といったところ。

周辺ノイズをうまく抑制したマイク

マイクは未使用時にはヘッドフォン部分に収納でき、必要な時に引っ張り出す。マイクとヘッドフォン部分を繋げる太いケーブルは、ある程度曲げてマイクの角度を調整できる。

なお収納している時にもマイク自体は機能しているので注意。ヘッドセットから伸びるケーブルの途中に付いているスイッチでマイクをオフにできるので、不要な時はこちらを使用するといい。

▲マイクをヘッドセットに収納した状態

▲マイクをめいっぱい引き出した状態

マイクを伸ばし、話した声を聞いてみると、ノイズも乗らず十分聞き取れる音で入力できている。音楽用のマイクのようにクリアな音質ではないが、ボイスチャットには必要十分であろう。

特筆すべきは周辺ノイズの拾い方。話し声に比べて、キーボードやマウスなど周囲からのノイズが大幅にカットされている。結果的に話し声がよく聞こえるので、ボイスチャット用としてはとても優れている。

「Alienware Control Center」ではマイクの調整も可能で、音質やノイズ抑制の強さを調整できる。筆者としては標準設定でも十分だと感じたが、ボイスチャットは使用するツールや通信状況によっても音質が変わるので、普段の使用環境で相手の聞き取りやすい音に調整してやるのがいいだろう。

▲「Alienware Control Center」でマイクの音質も調整できる

幅広い実用性を備え、デザイン性にも優れたゲーミングヘッドセット

本機をトータルで評価すると、密閉性の高さと装着感の良さ、マイク入力の質は評価に値する。ゲーミングヘッドセットとして最も大事な基本性能を高いレベルでクリアできており、ゲーマーの求める部分と品質をよくわかってデザインされている。こういうところがALIENWAREの経験のなせる業なのだろう。

またデザインの良さも秀逸。ゲーミングヘッドセットのデザインは、実用性重視でどこにでもあるような見た目になるか、派手さを強調した華美な意匠が付くかの2択になりがちなのだが、本機はALIENWAREらしいモノトーンで近未来的なデザインを実現している。ゴテゴテしたデザインを好まない人にもこれなら受け入れられるだろう。

▲性能も十分だが、このデザインは唯一無二の存在だ

音質は値段相応という印象で、バーチャルサラウンドについても音の定位感が格段に上がったと言えるまでの変化はなかった。ただ「Alienware Control Center」による調整機能は優秀で、使用状況に合わせてプロファイルを選ぶことで、一段上の音質を実感できる。ゲームだけではない、幅広い用途で活用できるヘッドセットだ。

他社製品と比較すると、7.1chバーチャルヘッドセットでもっと安価な製品はいろいろある。本機ならではの訴求点としては、最高40kHzの高音域に対応していることと、「Alienware Control Center」のカスタマイズ性、そしてやはりデザイン性ということになるだろう。見た目が気に入ったなら、性能も十分満足できるものが得られるはずだ。

あとは筆者の好みも入るが、もう少し軽量化して、ワイヤレス対応になれば、もう文句の付け所もない。そのくらい、完成度の高い製品だと思う。

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