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【Worlds 2020 グループステージプレビュー】世界各地のトップチームが競い合う「Worlds 2020」参加チーム紹介

はじめに


9月25日に開幕した「Worlds2020」も、「LJL」をはじめとする世界各地のリーグが戦ったプレイインステージを終え、いよいよメインイベントともいわれるグループステージが始まる。

グループステージは、いわゆる強豪地域とされる4地域(LPLLECLCKLCS)とそれに次ぐPCSから多くのチームが参加するステージであり、各グループ内の勝利を予想するPick'em(ピッケム)も大いに盛り上がるようになる。全16チームは4つのグループに振り分けられ、グループ内で2回の総当たり戦を行う。その結果、各グループの上位2チームを勝ち取ったチームが、次なる決勝トーナメントであるノックアウトステージに進出するという仕組みだ。


ここではグループステージから参加する12チームおよび、プレイインから勝ち上がった4チームを各グループごとに分けてそれぞれの背景を紹介していく。強豪地域同士が激しく競い合うグループステージを楽しむための助けとなれば幸いだ。


グループA

G2 Esports(LEC第1シード)


EUのトップリーグへ参戦以来、常に頂点争いを繰り広げてきた強豪。昨年はパリでのWorlds決勝まで進み、悲願の優勝まであと一歩まで迫ったもののFPXにそれを阻まれた。今期はポジションの入れ替えなど、メンバー変更以外の面でパフォーマンスが安定しない時期も見られたが、プレイオフではかつての姿を取り戻し、ライバルのFnaticを破って第1シードでWorldsへと参戦している。

なんといってもLECでも有数のミッドレーンであるCaps選手のアウトプレイや、時に見せる独特な戦略など、注目ポイントも多い。

Machi Esports(PCS第1シード)


シーズン5からLMS、そして今年からはPCSで活動してきたチーム。かつてはFlash Wolves/J Team/ahq eSportsといった、LMSの古参チームに次ぐポジションだったが、今期は好成績を維持している。

春こそプレイオフでPSG Talonに敗れたものの、夏は再戦で雪辱を果たしてPCSの第1シードでWorldsへとやってきた。昨年Hon Kong AtitudeからWorldsに出場していたミッドレーンのMiss1on選手は集団戦向けのチャンピオンを得意としており、プレイインで見られた試合後半の集団戦が勝敗を決める展開にマッチした選手だ。PK選手やKoala選手も過去にLMSからWorldsに出場経験のある名手で、近年奮わないとみられていた地域の評価をひっくり返す準備を整えている。

Suning(LPL第3シード)


LPLでも強力なトップレーナーのBin選手を軸に、怪物ひしめくLPLを勝ち抜いて第3シードとしてWorlds初出場を果たしたのがSuningだ。春はリーグ全体で中ほどの順位だったが、夏シーズンはFPXやRNG、EDGといった強豪古豪を押しのけて上位を確保、Worlds出場権を獲得した。

メンバーとしては、事情により本大会唯一のベトナム出身プレイヤーとなったSofM選手も注目だ。彼は初めて海外に移籍したVCS出身プレイヤーで、かつLPLで初めての、韓国以外から移籍した海外プレイヤーでもある。チーム全体では国際大会は初となる選手が多いが、LMS時代はWorlds常連だったベテランのSwordArt選手を擁しており、彼のリーダーシップに期待したい。

Team Liquid(LCS第4シード・プレイインからの勝ち上がり)


TSMと並ぶLCS優勝回数を誇る北米の強豪チーム。ずらりと並んだ名プレイヤーは、国際大会での優勝や決勝進出の経験をもつ選手ばかりで、チームも昨年の「MSI 2019」では2018年の世界王者iGを破って決勝進出という結果を残している。今大会のプレイインステージでも、国際大会慣れしたベテランらしく、安定したパフォーマンスでグループステージ進出を勝ち取った。

そんな中に一人加わっているADCのTactical選手はチームでは唯一と言っていい若手だが、北米期待の新人として大舞台でも物おじしないプレイを披露し北米のファンを沸かせている。

グループB

DAMWON Gaming(LCK第1シード)


比較的ゆっくりと試合をコントロールすることを好むLCKで、スピードランと言われるほどに試合が早く、攻撃的なチームがDWGだ。昨年も強力なレーナーを軸にWorldsで暴れまわったが、今シーズンはより強さを盤石としてLCKの夏のプレイオフを制覇し、第1シードでWorldsへとやってきた。

ミッドのShowmaker選手や、トップのNuguri選手といった試合を壊せる強力なメンバーの活躍に期待が集まっている。

JD Gaming(LPL第2シード)


春のLPLプレイオフ優勝、夏も決勝でTOPと死闘を繰り広げてLPLの第2シードを勝ち取ったLPLチーム。LPLの中でも強力な集団戦能力を誇るチームとして知られている。リーグきってのジャングルであるKanavi選手や強力なエンゲージチャンプの名手であるLvMao選手のゲームメイクに見事な連携で応えるこのチームは、グループDのTOPと並んで優勝候補の一角と言えるだろう。

とはいえ、このグループBには今季LCK最強のチームとしてWorldsに帰ってきたDWGも待ちうけているのだが。

Rogue(LEC第3シード)


LEC参加から2年で2020のSummer Splitレギュラーシーズン1位へとのし上がった新鋭チームの一角。プレイオフこそG2に後れをとったものの、Bo5を最終戦まで戦っており、第3シードといえど侮れない。

昨年以来チームを引き上げてきたFinn選手・Inspired選手・Larssen選手の若手3人に、Worlds出場経験もあるHans sama選手、Vander選手のボットデュオで固めて、初出場となるWorldsに挑もうとしている。

PSG Talon(PCS第2シード・プレイインからの勝ち上がり)


PCS設立にあたって、新規参入したチームの一つ。旧LMSで実績のあるプレイヤーを揃えて参入1年目から上位争いに食い込み、Worlds出場を勝ち取った。プレイインステージでは、選手の移動と感染拡大防止関連のトラブルからスターティングメンバー中3人が間に合わないという逆風に見舞われたが、代わりのメンバーでチームを仕上げ、プレイイングループBを1位で突破している。

すでにHanabi選手、Unified選手、Kaiwing選手のパフォーマンスを目にしているが、グループステージからは本来のメンバーを揃えて、より強力に仕上がったチームとしての活躍が見られるはずだ。元V3 EsportsのRiver選手(当時の登録名はBaby)の活躍にも期待したい。

グループC

Team SoloMid(LCS第1シード)


競技シーン黎明期に設立された、北米最古参チームの一角。2017年を最後に国際大会進出を逃していたが、久しぶりにWorldsの舞台へと帰ってきた。夏のプレイオフにおいて一度は敗れたものの、ルーザーズ側からCloud9やTLといったライバルを蹴落としてリーグ優勝をもぎとった。

北米の看板ともいえるミッドのBjergsen選手、ADCのDoublelift選手を揃え、北米の存在感をWorldsに取り戻せるかが注目される。

FNATIC(LEC第2シード)


TSMが北米の最古参であるなら、FNATICは欧州きっての名門チームだ。第1回のWorldsでの優勝をはじめとして、欧州リーグの中で常に注目されるチームであり続けた。Worlds2018での決勝進出で、欧州の強さを世界に示したチームでもある。

今シーズンはSelfmade選手を加えた新体制で、あと一歩まで近づいた頂点を再び目指す。

Gen.G(LCK第3シード)


古くはWorlds優勝経験もあるSamsung系チームの流れをくむLCKの強豪。LCKのプレイオフ優勝こそないものの、国内の第3シードをめぐる勝ち抜き戦(ガントレット)にめっぽう強く、国際大会では油断ならないチームとして知られている。

今期は世界大会優勝経験を持ちチームの柱であるADCのRuler選手に加え、Clid選手やBdd選手といった強力なメンバーを揃えており、LCK復権に向けた戦いに臨んでいる。なお、トップレーナーのRascal選手はLJLで過去プレイしており(当時はTaki)、現在の登録名はその時の所属チームだったRascal Jesterにちなむ。

LGD Gaming(LPL第4シード・プレイインからの勝ち上がり)


拡大著しいLPLの中では古参チームの一つ。Worlds 2015を最後に国際大会からは遠ざかっていたものの、ついに復活しWorlds出場を果たした。プレイインステージの序盤は苦戦していたものの、次第に本来の姿を取り戻すようにしてグループステージ進出を果たした。

過去にプレイインからスタートしたチームがステージ上で試合を多くこなすことでパフォーマンスを上げ、勝ち上がった例はいくつもある。今年のLGDはWorldsで戦ったことのあるベテランも多いチームであり、ここからさらに強力になった姿を披露する可能性は十分にある。

グループD

TOP Esports(LPL第1シード)


18チームがしのぎを削るLPLにおいて、この夏のプレイオフを制した最強のチーム。特に注目されるのは、ミッドレーンで圧倒的なハンドスキルを誇り、”黄金の左腕”と称されるKnight選手で、彼の国際戦デビューを心待ちにしていたLPLファンは多い。

初のWorlds、地元開催とプレッシャーの大きさも予想されるが、脇を固める大ベテランのジャングラー・Karsa選手とのコンビで乗り切ってくれるはずだ。

Dragon X(LCK第2シード)


LCK有数のベテランADCであるDeft選手を中心に、若手でラインナップを刷新した強豪。特に、昨年のデビュー以来LCK期待のミッドレーナーとしてすさまじいスコアを残しているChovy選手の加入が大きい。Deft選手のパートナーを務めるKeria選手も、LCK参加可能な年齢となるのを待っていたホープとして期待通りの働きを見せている。若手中心のチームとは言うものの、各レーンのプレイヤーはWorlds出場経験もあり国際戦の心得は分かっているだろう。

グループDではすでにChovy選手とKnight選手とのミッドレーナー対決が確定となっており、グループステージの中でも注目のカードとなっている。

FlyQuest(LCS第2シード)


今年Worlds初参加のNAチーム。昨年まではTSM、Team Liquid、Cloud9といった常連チームに続く位置につけていたが、今年はSummer Seasonが好調で、プレイオフでもCloud9やTeam Liquidを下してWolrdsへの切符を勝ち取った。

トップレーナーのSolo選手こそ初出場だが、それ以外のメンバーは過去にWorldsで暴れたベテラン揃いだ。厳しいグループではあるが、何が起こるか分からないのも国際大会である。

Unicorns Of Love(LCL代表)


元々は欧州で活動していたUOLは活動の場をロシアに移して以来、2度目のWorlds出場となる。奇抜なピックや、非常に攻撃的なスタイルをプレイインステージでも貫いて、Worldsが現在の形になってからは初のグループステージ進出を果たした。

ロシア地域は競技シーンの中で、古くから独特の強さを持つ地域として注目され、また結果を残してきた。グループステージ突破に立ちふさがる相手は強大だが、そのまさかをやってのけたのもまたこの地域のチームなのだ。

グループステージ、本当の戦いはここから

ここに紹介した16チームから決勝トーナメントに進出するのは、各グループの上位2チーム。いずれも油断ならない強敵な上に、国際大会のプレッシャー、変化していくメタ、隔離生活など、様々な障害を乗り越えて勝ち上がっていかなくてはならない。

グループステージから参加するチームの方が、事前の評価でいえば格上のチームということになるが、プレイインで勝った勢いそのままに下位と見られていたチームが勝ち上がったこともある。優勝候補を含めた強豪が火花を散らすグループステージは、日本時間の10月3日(土)17時からスタート。我こそが「伝説を受け継ぐ者」と名乗りを上げる強者たちの激突に刮目せよ。

執筆:山口佐和子
執筆協力:ユラガワ
写真出典:LoL Esports Photos、各チーム公式Twitter

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