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「A 5th Of BitSummit」京都に咲き誇るインディーゲームの楽園をレポート

今年で5回目となるインディーゲームの祭典「BitSummit」。京都・岡崎の会場「みやこめっせ」を舞台に開かれたイベントの様子と、気になったゲームタイトルをレポートする。

会場概観

今年の「BitSummit」会場は「京都市勧業館みやこめっせ」の1階にある、最も広いホールだ。国内・海外のインディーゲームタイトル出展ブースが立ち並び、試遊する参加者が絶えず行き交う。PlayStation、Nintendo Switchといったハードウェアメーカーによるブースでも展示と試遊が行われて人気を集めており、ステージ観客席や飲食休憩スペースも常に賑わいを見せていた。

筆者の注目タイトル

ここからは会場を回って見つけた注目のPCゲームタイトルを紹介しよう。

『 BRIGADOR』


戦車兵に扮する開発者のHugh Monahan氏

アメリカのインディーゲームスタジオ「Stellar Jockeys」が発信する見下ろし型SFメカアクション。メカとキャラクターを選んで各ステージの攻略を行うゲームだが、敵側の偵察ユニットに発見されると不利になるといった戦略要素もある。綿密に書き込まれたグラフィックが魅力的だ。
6月2日に日本語版がリリース予定。アニメやゲームといった日本のSF作品に大きく影響を受けたというデザイナー渾身の背景設定やストーリーを、日本人プレイヤーも大いに楽しむことができるようになるだろう。

Steam『Brigador』のページ
http://store.steampowered.com/app/274500/Brigador/

『Figment』


欧米の絵本のような美しいアートが目を引くアクション・アドベンチャー。操作もシンプルでわかりやすく、童話のような物語が展開される。開発元の「Bedtime digital games」はこうしたアートスタイルをお家芸としており、本作は今年8~9月にSteamおよび主要コンソール機にてリリース予定。

Steam『Figment』のページ
http://store.steampowered.com/app/493540/Figment/

『Pawarumi』


美麗なグラフィックと奥深いゲーム性で試遊の人波が絶えなかったこの弾幕STGは、フランスの「Manufacture 43」開発。マヤ文明と90年代ポップカルチャーを融合させたビジュアルスタイルで、攻略とハイスコア獲得のためには3種類の武器と属性を使いこなすことが求められる。クラシックなやりこみ系2D縦シューティングゲームだ。

『Pawarumi』
http://pawarumi.com/

『God of Money』


大阪電気通信大学の学生などが集まる「VR Media Research Project」が製作したこのゲームは、言ってしまえば「VRで際限なく札束や硬貨をばらまく」というだけのものだ。一見全く意味がないように見える行為だが、現実にはありえないことを体験できるのもVRの価値といえる。展示ブースでは、VRヘッドセットを装着した試遊プレイヤーたちが楽しそうにお金をばらまく様子が見られた。

『God of Money』
http://bitsummit.org/2017/projects/479/?lang=ja

『水没都市~シマダシステム BitSummit2017エディション』


「ゲーム菩薩グループ」が出展するこのタイトルは、地球規模の災害によって多くの都市が水没した地球で、遺伝子のかけらを採取する目的でVRダイビングを行うゲームだ。HTC Viveのヘッドセットを装着し、コントローラーを持った両手を平泳ぎのモーションで動かすことにより、実際にダイビングを行っているかのように水中での移動を体験できる。また使用している地形は「OpenStreetMap」の地図データを利用しており、試遊バージョンでは新宿とニューヨークのデータから生成された地形の中を泳ぐことができた。

『水没都市 〜シマダシステム』
https://shimadasystem.com/

『STIFLED』


シンプルなワイヤーフレームで表現される興味深いVRホラーゲームを作り上げたのは、シンガポールのインディーゲームスタジオ「Gattai Games」。プレイヤーの行動で発せられる音や流水のようなゲーム内環境音により、周囲の地形がソナーのように探査されて描画されるユニークなシステムをとっている。黒・白・赤の3色しかない世界の没入感が素晴らしい。試遊バージョンはUIが日本語化済のもの。完成版はPCをはじめ様々なプラットフォームにて、複数のVR機器対応で2017年中に発売予定。

Steam『Stifled』のページ
http://store.steampowered.com/app/514830/Stifled/
Stifled@BitSummit のTwitter
https://twitter.com/stifledgame

『Merkava Avalanche』


巨大人型ロボット「魔導騎兵メルカバ」の下半身は足ではなくなんと車輪。敵を貫く剣を携え広大な砂漠を疾走する騎兵たちのぶつかり合いは、さながら馬上槍試合のようだ。日本の開発スタジオ「Winter Crown WORKS」は、Unreal Engine 4を用いてこのハイスピードメカアクションの開発を精力的に行っている。今回試遊できた出展バージョンは完成度15%のものとのことで、新規要素としてはキャラクターボイスが追加されていた。没入感を高めるためにHPゲージなどが廃された画面はまるで映画のよう。今年後半のリリース予定を楽しみにしたいタイトルのひとつだ。

『Merkava Avalanche』
https://wintercrownworks.jimdo.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/

『ライジング・アーチ -雷火交わせし試練の塔-』


日本の同人サークル「萬楽破天孔」が出展したこのタイトルは「2Dワープアクション」と銘打っており、横スクロールアクションにもかかわらず自由で簡単なキャラクター移動が売りだ。キャラクターはタッチした場所に瞬時にワープし、長押しで溜め射撃を放って画面上の敵を倒すことができる。展示していた大画面タッチパネルでのプレイも単純明快かつ爽快だったが、体験版(Windows)のDLカードも頒布していた。まだまだ開発中とのことで、今後もステージ等を追加していくようだ。公式サイトではブラウザ体験版もプレイ可能。

『ライジング・アーチ -雷火交わせし試練の塔-』
http://banraku-games.sakura.ne.jp/RisingArch/index.html


ポンピングと傾きを検出できるソープボトルをコントローラーとして遊ぶSTG『ShCoCoooCoCo -シュココーココ-』のプレイアブル出展も会場を巡回。小さな子供にもわかりやすく遊べるタイトルで、試遊を楽しむ人の姿が絶えなかった。

ゲームタイトルブースの他にも、多くのインディーゲームが資金集めに利用しているクラウドファンディングサイト「Kickstarter」や、ゲームプレイ配信プラットフォーム「Twitch」、台湾のゲーム展示会「台北ゲームショウ」、韓国のインディーゲームイベント「Busan Indie Connect」のように、コミュニティ形成を媒介するサービスもブースを出展しており、これまでの実績をアピールしていた。



筆者は昨年の「BitSummit」にも一般参加していたのだが、昨年と比べて出展タイトルのジャンル住み分けとそれぞれの先鋭化が進んだように感じた。VRタイトルも増えており、目新しさだけでなくさまざまな面での洗練が進んでいるようだ。5回目という歴史からか、新規タイトルや新規ローカライゼーション以外にも、去年以前の出展タイトルや既にリリース済のタイトルをアピールするブースも多く、純粋にさまざまなゲームを知ることができる場として機能している。来場者の中には小さな子供連れのファミリー客の姿もあり、試遊台で真剣にゲームに取り組む子供の姿なども見られた。関西における一大ゲームイベントとして、来年以降の開催も楽しみである。

[Photo by Sawako Yamaguchi and Shigehiro Okano]

■関連リンク
BitSummit
http://bitsummit.org/2017/?lang=ja