ALIENWARE ZONE

eSPORTS eスポーツに関する最新情報をチェック!

第2回 全国高校eスポーツ選手権 『ロケットリーグ』部門は、大分県鶴崎工業高校「雷切」がリベンジ!

12月28日(土)、「第2回 全国高校eスポーツ選手権」のロケットリーグ部門が、東京・EBiS303にて開催された。2回目となる最強の高校チームを決めるこの大会は、全国106校から勝ち抜いた4校によるオフライントーナメント。試合はBo5方式で、3ゲーム先取したチームが勝ち上がる。

『ロケットリーグ』はバトルカーと呼ばれるマシンを使って戦う3on3のサッカーゲーム。制限時間は1試合5分間で、ジャンプや飛行によって自在にボールをコントロールし、ゴールを決めるというシンプルなルールで、初心者にもわかりやすいゲーム性で人気だ。

世界的に見ると、北米、南米、欧州、オセアニアにプロリーグがあり、「Cloud9」「TeamSolo Mid」「G2 Esports」らもeスポーツチームもチームを抱え、8度の世界大会が開催されている。2019年12月現在は、PS4版とSteam版が発売されているが、Epic Gamesが開発元を買収したことにより、今後Epic Games Storeでも発売されると見られる。

今大会の観戦は、Twitchでの配信のほか、事前登録により無料で観戦可能となっており、会場には各学校の関係者や選手の家族、同級生などの大応援団が集結。ファインプレーが起きるたびに、会場が割れんばかりの完成とバルーンの音で埋め尽くされた。


また、会場ではゲームの試遊台のほか、「ロケットリーグ」のオリジナルグッズの物販なども行われた。


司会はOooda氏と、声優アイドルグループ「22/7」(ナナブンノニジュウニ)の倉岡水巴さん、海乃るりさん。また、実況はkokken氏、解説はdore52x氏、アナリストはValtaNが担当し、スペシャルサポーターとしてケイン・コスギ氏も会場を盛り上げた。



準決勝第1試合:大分県立鶴崎工業高等学校「雷切」 vs 釧路工業高等専門学校「VTuberすこすこ隊ver2」

第1ゲーム、ファーストゴールを奪ったのは「VTuberすこすこ隊ver2」。ディフェンスの隙をついてロングシュートを決める。しかし、「雷切」が巧みなボールさばきを見せて1ゲーム目を奪うと、2ゲーム目も5-0と「雷切」が押し切る。


「VTuberすこすこ隊ver2」も負けじと3ゲーム目で持ち直し、2-2のスコアで膠着。だが最後は「雷切」が4-2までスコアを伸ばし、ストレートで決勝への切符を手にした。



準決勝第2試合:沖縄県のN高等学校「Cat A PuLT」 vs 佐賀県立鹿島高等学校「OLPiXと愉快な仲間たち」

第1ゲーム、ディフェンディングチャンピオンの「OLPiXと愉快な仲間たち」を相手に、ファーストゴールを奪ったのは「Cat A PuLT」だった。終始攻めの姿勢を貫き、3点リードから強気に攻め続けて3-2で先制する。

しかし第2ゲームは立場が逆転。「Cat A PuLT」はなかなかボールに触らせてもらえず、終始ボールを支配した「OLPiXと愉快な仲間たち」が無傷でイーブンに持ち込む。第3ゲームは「OLPiXと愉快な仲間たち」のセットプレーが着実に決まり完封勝利でリーチをかけた。

迎えた4ゲーム目は、互いにチャンスを生かし切れず無得点のままで試合が進むなか、残り30秒で「OLPiXと愉快な仲間たち」のパスワークからのシュートで1点をもぎとると、そのままリードを守り切って勝利した。



決勝戦:大分県立鶴崎工業高等学校「雷切」vs 佐賀県立鹿島高等学校「OLPiXと愉快な仲間たち」

決勝戦は奇しくも2018年とまったく同じカード。「雷切」は準決勝とメンバーを入れ替えて最終決戦に挑む。


開幕からわずか7秒でゴールを決めたのは、挑戦者の「雷切」。しかしディフェンスの隙をついて「OLPiXと愉快な仲間たち」が1点を取り返す。そこからは、サイドからのパスに合わせた「雷切」がきれいなボレーを決めるなどして4-1までスコアを伸ばす。「OLPiXと愉快な仲間たち」もシュートを打つものの、「雷切」のディフェンスがなかなか崩せず、4-2で「雷切」が1ゲームを先制する。

2ゲーム目も攻めの姿勢を崩さない「雷切」が先制ゴール。相手の甘いクリアボールからのカウンターがハマった。互いに譲らない展開となるなか、残り1分を切ったところで「OLPiXと愉快な仲間たち」が押し込んで1-1の同点に持ち込む。本日初のオーバータイムは、「雷切」が隙間を縫うようなミドルシュートで勝利。準決勝の勢いのままに「雷切」が先にリーチをかけた。

ところが、第3ゲームに入ると攻めの姿勢を崩さない「雷切」の隙をつくように「OLPiXと愉快な仲間たち」が先制点を獲得。ゴール間際の攻防、センターライン付近からのミドルシュートを多用した「OLPiXと愉快な仲間たち」が、3ゴールを重ねて1勝を取り返す。

さらに第4ゲームも「OLPiXと愉快な仲間たち」が2台連続で相手のバトルカーを破壊する強気のプレイを見せ、3連続ゴールでリード。なかなか攻め手が見えない「雷切」も相手の裏をかく動きができ始め、4-2で「OLPiXと愉快な仲間たち」が追いついた。

決勝戦にふさわしく第5ゲームまでもつれた勝負。泣いても笑ってもこのゲームを獲ったチームが高校ナンバーワンとなる。

オープニングから「雷切」が一気に勢いを増し、わずか1分間で3点を獲得。一方の「OLPiXと愉快な仲間たち」も2点を取り返す。もはや戦略や個人技だけでは語れない、意地のぶつかり合い。6人の高校生がひとつのボールを追いかけて競い合う。

残り1分を切ったところで「OLPiXと愉快な仲間たち」がついに1点を取り返し、3-3のイーブンに。そして、残り10秒のカウントダウンも終わった直後、「OLPiXと愉快な仲間たち」がクリアしようとしたボールに「雷切」が飛び込みゴール! 劇的な勝利で、「雷切」が第1回大会の雪辱を果たし、初優勝に輝いた。


優勝した大分県立鶴崎工業高等学校には、日清カップヌードル1年分、さらにサードウェーブ株式会社からノートPCが贈呈された。


第3回大会で、世代交代の波がやってくる

今回最終日まで残った4校のうち、実は決勝に残った2チームのメンバーはいずれも3年生。つまり、2020年は過去2大会の優勝チームメンバーはごっそりいなくなる。これは、3年で世代が入れ替わる高校のクラブ活動の宿命であり、高校野球やそれ以外の競技においても同様のことが言える。

全国高校eスポーツ選手権自体が、設立されてまだ2年の若い大会ということもあるが、これからさらに全国の高校に、チームが増えていくことになるだろう。そのなかで、後輩への世代交代や、中学時代から強い選手を積極的に勧誘するような動きも、今後のeスポーツの発展具合によってはありうるかもしれない。そして、高校から本気でeスポーツのプロ選手やeスポーツに関わる企業を目指す若者たちも出てくるだろう。

「ロケットリーグ」の国内リーグはまだ存在しないものの、気軽に楽しめるうえに世界大会まで開催されていることもあり、今後国内でも大きな発展の可能性を秘めているタイトルだ。高校生が楽しく打ち込めるeスポーツタイトルとして、この全国高校eスポーツ選手権をきっかけに、さらなる発展を願いたい。


© 2015-2019 Psyonix Inc. All rights reserved.

第2回 全国高校eスポーツ選手権 ロケットリーグ部門
https://www.ajhs-esports.jp/final/
全国高校eスポーツ選手権のTwitchチャンネル
https://www.twitch.tv/ajhs_esports
ロケットリーグ(Steam)
https://store.steampowered.com/app/252950/Rocket_League/?l=japanese

WRITER RANKING プロゲーマーやゲーム業界人などの人気ライターランキング