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嫉妬必然! 同世代プレイヤーにひと言【ストーム久保の「プロ格闘ゲーマーのゲンバから」第13回】

どうも、TEAM iXA所属 ストーム久保です。

ALIENWEAR ZONE様には海外大会に参加した感想や、ゲンバで起きた出来事をまとめたレポート記事をこれまで掲載させていただいていました。しかし今回は趣旨を変えて、大会レポートではなく私の中の意見を執筆してコラムとしての面を強く出させていただくことになります。

新しいことに挑戦できる嬉しさと同時に、しっかりと自分の言葉でお伝えすることができるのか不安でもあります。これまで同様に尽力致しますので、皆様宜しくお願い致します。

それでは、今回私に聞いてみたいと言われたのはこちら。

「同世代のプレイヤーの活躍に対して、久保は何を思うのか?」

……下手したら荒れますね、これ。

同世代の2人に久保は何を思うのか

私は今年27歳になります。意外にも近い歳で海外大会を巡っているプロゲーマーは少ないのですが、だからこそ意識してしまうプレイヤーが2人、すぐに思い浮かびます。

1人目はガチくん選手。カプコンカップ2018覇者」にしてレッドブルアスリートであり、既婚者です。カプコンカップを制すると翌年は活躍できないジンクスもありましたが、2019年も勢い衰えることなく活躍して今年は優勝もしています。最近アフリカのゲームコミュニティを見に現地に飛ぶ行動力の持ち主です。

2人目はりゅうせい選手。FAV gaming所属。『BLAZBLUE CENTRALFICTION』EVO2017チャンピオンで、翌年2018年から『ストリートファイターV アーケードエディション』(以下『ストV AE』)にタイトルを移行してきました。ゲーム性がまったく違うタイトルからの新規参入に関わらず、モチベーションを切らすことなく練習に励んだ結果、『ストV AE』を初めて1年目の「EVO2018」で見事9位タイになったことで周囲に成長と実力を示しました。

▲写真中央がガチくん選手、右がりゅうせい選手。ちなみに左が筆者

そんな2人は今年の「カプコンプロツアー2019」の大会でも大活躍中です。そして私は全く活躍できませんでした。私と違って、彼らは大会で日本・海外の強豪プレイヤー達と勝ったり負けたりして日々評価されていきました。そんな姿を見ているときの私の気持ち、皆さんにはわかりますでしょうか

「カプコンカップ2018」グランドファイナルで板橋ザンギエフ選手を倒したガチくん選手の雄姿、「CEO2019」でトップ8に進出したりゅうせい選手の勢いをそばで見ていた時の気持ちを。

そう、私はとても嬉しかったです。誇らしかったとも言えます。

近い世代のプレイヤーがいよいよトップに食らいつくようになってきたのです! 私の格闘ゲーム人生12年、これまで起こっていなかった流れが起きるかもと期待が持てます。今の日本の『ストV AE』コミュニティは、私たちよりもゲーマーとしてもプロとしてもキャリアが長いベテランゲーマーが世界のトップに君臨しています。あまりにも上の世代の層が厚いために、世代交代は上の世代が自ら引退する以外に起こらない可能性さえありました。

しかし、ガチくん選手やりゅうせい選手が活躍をしている今、近いうちに世代交代が起きてもおかしくない気がしています。人材や知名度に引退後の道などその他もろもろ、本格的な世代交代が発生するのに必要な要素はまだまだ足りないと思いますが、それでも自主引退以外での世代交代が叶わない話では無くなったと思います。今後さらに多くの若い世代の実力者が台頭してきた時に、ぜひとも彼らには舵を取っていただきたい。そしてその尻馬に乗って私も業界を駆け巡りたいものです。

実際、嫉妬はしているのか?

私はゲーム以外何も持っていない人間ですからゲームで勝てない目立てない、なのに自分よりも活躍している同世代のプレイヤーが居るのは嫉妬してしまいます。特に大会で負けた直後は酷く落ち込んでしまってネガティブにもなります。いつもネガティブで嫉妬心むき出しになった後に、ベッドで少し休んだら大事なことを思い出します。彼らが「ゲームで生きてく」なんて一切先が見えない不安な道へ、どんな覚悟を決めて進んできたのかを。

私たちの世代は年齢的に「普通に働いて生きる人生」か「ゲーマーとして生きる道」を選択できる時間が少なかったはずです。何年かプロゲーマーを目指して失敗した時に、その後はどんな未来になるかはちょっとポジティブには考えられません。

また、若手でもベテランでも無い「中堅」のプレイヤーは若手枠のように将来を買われることも、ベテランのように年季もありません。それでも選んで、ひたむきに進んできた彼らのどこに嫉むところがありますでしょうか?

ここまで上げて書くと、「でたー! 久保がまた周りを褒めると見せかけて自分を上げている!」なんて足払いを仕掛けてくる方が現れると思いますが、構いません。遠慮なく足元をすくわれましょう。ガチくん選手とりゅうせい選手は素晴らしいのですから。

ガチくん選手は地元を離れて上京、知り合いが少ない関東のコミュニティに馴染む努力や自身のキャラクターの確率などゲーム以外にも多くの物事に対して真剣に取り組んでいます。また家族をゲームで食わしていくと決めた覚悟は、正直私には想像できません。

りゅうせい選手はゲームで生きていく、幸せになろうとしています。そのための努力や労力に妥協は一切ありません。ゲームという本来ならば娯楽にカテゴライズされるものを、甘えなく普通の仕事と同じ感覚でやれるのは才能だと見ていて思います。

彼らが活躍すればするほど同世代は感化されて、俺も私も僕もと次々と続く人が出てくるかもしれません。これは理想の流れですね。そしてもしも、世代交代が行われたらその時のシンボルは彼らです。。

やはり近い世代が活躍するのは原動力になり得ますからね。その原動力が夢や目標か感動のようなあったかいものなのか、嫉妬や劣等感からくるものなのかはどちらでもいいので、流れができたらそれは素晴らしいことだと思います。

最後に

私、ストーム久保は2019年12月13日にロサンゼルスにて開催される「カプコンカップ2019」当日予選に参加してきます。ここで優勝すれば本戦に出場できる、大きなチャンスが得られる大会です。これまで同世代を褒めてきましたが、書いていくうちに私も負けていられないなって思うようになってきました。今年最後の大会はもちろん、来年もプレイヤーとして尽力していくつもりです!


そして同時にメディアやSNS、配信など多くの方法でゲームの世界には数多くの魅力的なプレイヤーが居て、参加者のことを想った大会にイベントが存在しています。それらを見てきた私は勿体ないと感じてどうにか皆さんに伝えたい、知ってもらいたい気持ちが生まれました。 おかげで私にはプレイヤーとレポーターの2つの夢と目標ができました。今回のコラムはその第一歩目ということで多少、もしくは大きく的外れなことを言っているかもしれませんが、執筆させていただきました。

次回は「カプコンカップ2019」当日予選のゲンバから伝えさせていただきます。ありがとうございました!

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【コラム】ストーム久保の「プロ格闘ゲーマーのゲンバから」

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