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攻めの姿勢を忘れずに……! Canada Cup 2019レポート【ストーム久保の「プロ格闘ゲーマーのゲンバから!」第12回】

どうも、 TEAM iXA所属 ストーム久保です。

3月から始まった「Capcom Pro Tour 2019」(以下CPT)も、11月12日現在で残すところ2つ。いよいよ今年も終盤にさしかかってきましたが、私の状況は進退窮まったというところでしょうか。

現在のポイントは120pt、これは残る予選大会のいずれかで優勝することしか本戦に出場できません。非常に厳しい状況です。チームには迷惑をかけることになりますが、「ここまでやってきたら最後までやりたい!」と海外大会に行かせてもらいました。

優勝できる確率は低く、予算の無駄なのかもしれません。ですが、ここまで来たら最後までやり切ります! 進むも地獄、止めるも地獄、まさに格ゲー地獄。同じ地獄ならいっそ深いところへ飛び込ませていただきます! 今後とも応援宜しくお願い致します!

さて、ここからは2019年11月1日から3日にかけてカナダ・カルガリーにて開催された格闘ゲームイベント「Canada Cup 2019」(以下、カナダカップ)のレポートになります。

Canada Cup 2019 ~濃縮された大会

カナダのコミュニティー発祥の格闘ゲームイベント、カナダカップ。私がカナダカップに初めて参加したのが2015年、数ある大会の中でも唯一毎年参加している思い出深い大会です。

そんなカナダカップが、おめでたいことに今年で開催10周年! 開催場所はカナダカップ初期の開催地と言われているカナダ・カルガリーにて行われました。


カナダカップの『ストリートファイターV アーケードエディション』(以下、『ストV AE』)CPTプレミア大会は参加者99名と、他の大会に比べて少ない人数での開催です。だからといって参加者のレベルが低いというわけではありません。むしろ1つのpoolに猛者が大勢固まるため、2回戦目から「決勝かな?」と思わせる組み合わせが各所で発生しました。

ポイント的に余裕があるプレイヤーと、本戦行きのチャンスが無いと考えたプレイヤーは終盤の大会にはあまり参加しません。しかし、ポイントをあと少し稼げば本戦に出場できるチャンスがあるプレイヤーは、全身全霊をもって勝ちに来ています。そんなプレイヤーが集まる本大会では、日常生活では見られない「人がゲームに心血を注ぐ姿」を見ることができます。

ちなみに私のpoolはマゴ選手、板橋ザンギエフ選手、りゅうせい選手ら日本プレイヤー3人に加えて、アメリカの強豪Nephew選手など、まさに猛者プレイヤーのバリューセット!


その中でさっそく私は2回戦目でNephew選手と対戦しました。Nephew選手はコーリン使いとして有名なプレイヤーです。コーリンに対してはアビゲイルよりもGのほうが相性いいと考えていたので、初戦はGを出しました。Gはハイリスクハイリターンのコマンド投げを試合のどこかで決めることで、他の選択肢に厚みを出すことが重要なキャラクターなのですが、初めて対戦するプレイヤーに対して外したときのリスク面ばかりを気にしてしまい、投げを仕掛けにいけませんでした。そのせいでGの本来の持ち味である攻めの強さを活かすことが出来ずに敗北します。初見の相手に対しての自信の無さが動きの悪さに直結していたので、2試合目はアビゲイルを使用します。



動きの悪いGよりも使い慣れたアビゲイルを……と考えての選択でしたが、コーリン戦はすべてGで練習していたのでアビゲイルでは勝てませんでした。普段の練習を信じられなかった自分に対して、情けなさを感じています。

その後はルーザーズを進み、ルーザーズセミファイナルでりゅうせい選手と対戦。りゅうせい選手が使用するキャラクター ユリアンにもGを出す用意をしていましたので、Nephew選手との試合ではブレてしまった気持ちを正し、最後までGを使い切ると決意して挑みます。

ユリアン vs Gはどちらかが一方的の攻めが始まると、試合が一気に終わる激しい組み合わせです。それだけにお互いに攻め入るチャンスを狙っているので、緊張感のある試合になります。相手にペースを握らせなければ勝てると踏んでいたのですが、飛び道具、前ステップ、飛び、各種必殺技に対して対応しようと受けの姿勢を取るあまり、攻めに展開できずに1試合目を落としました。

2試合目は受けは必要最低限にして、攻めに転じれるチャンスがあれば積極的に攻めたところ、試合展開がうまくいって2試合目は勝利します。

改めて勝ちパターンも負けパターンも経験しました。もうお互いの手の内がわかっている状態の3試合目、ここからが本番です。これから始まる試合を考えると、浮かび上がってくる選択肢の多さ、考えれば考えるほど脳内が広がっていく感覚がたまりません。普通のゲーム……いや、生活では味わえない感覚がたまりません。しかし逆に考えすぎたようです。3試合目はりゅうせい選手の前にガンガン出てくるスタイルに変えてきました。

大会での負けパターンの1つとして「相手の動きに対応しようとする」があります。2試合勝てば突破の大会ルールにおいて、自分の動きで試合を進められるアドバンテージの大きさははかり知れません。それなのに私は受けの姿勢でやり切れるとよく勘違いします。普段の練習や野試合ではやり切れるかもしれませんが、大会の緊張感や独特な空気に加えて、一度広げた考えをまとめることができなかった私は3試合目はストレートで敗北して、カナダカップを敗退しました。

大会での勝ち方をよく理解しているりゅうせい選手に負けたのは、当然だったのかもしれません。彼のプレイはとてもとても良かったです。

ということで結果は33位タイでした。



カナダカップゲンバレポート

大会も負けてしまったので、会場を散策してみました。カナダカップには格闘ゲームイベントでは珍しく食品系の協賛会社がついていて、マウンテンデューとドリトスが食べ放題でだったので、負けた悔しさはカロリーでカバー。デブまっしぐらでした。


さらにこの日はカナダカップ名物の国別対抗5on5も開催されたので、そちらにも参加してきました。チームJAPANは、ときど選手、どぐら選手、りゅうせい選手、キチパーム選手、そして私、ストーム久保の5人です。


5on5中にNephew選手にGでリベンジすることができたうえに、チームメンバーの活躍もあって優勝することができました。最後にいい思い出ができて良かったです……。



以上、Canada Cup 0219のゲンバからお伝えしました!

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