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『レインボーシックス シージ』の世界の戦略トレンド(Six Major Raleigh 2019) 【FAV gaming・ShiN選手の『R6S』戦術論】

皆さん、こんにちは。また、初めまして。PC版『レインボーシックス シージ(Rainbow Six Siege)』(以下『R6S』)のプロチーム、FAV gaming(ファブゲーミング)でリーダーを務めているShiN(シン)です。

今回は、『R6S』の世界の戦略トレンドと題しまして、現在開催中(執筆時点)の「Six Major Raleigh」におけるトレンドをご紹介できればと思います。

今大会は、現地時間8月12日~8月18日にアメリカ・ノースカロライナ州ローリーにおいて開催されました。APAC地域からは、日本から初の2チーム(野良連合CYCLOPS athlete gaming(以下、CAG))を含む3チームが出場しました。

出典:ESL Rainbow Six(https://twitter.com/ESLRainbowSix/status/1160880197698293761)

筆者も会社が夏休み時期でしたので、大半の試合は見ることができたのですが、シーズンごとに世界でのメタが少しずつ変化しているように思えます(事実、変化に対応できたチームが出場、勝利を勝ち取っています)。

今回は、Six Major Raleighで見られた特筆すべき試合も交えつつ、世界の戦略トレンドをご紹介できればと思います。

一言で現在のメタとは?

一言でいうなら、現在のメタは「Flexibleで変化に富んだ動き」です。

『R6S』は戦略に富んだゲームですが、各マップの研究が進み、「セットプレイ」と呼ばれるポイントをとるために有効な最善手が非常に強力になりました。

世界でセットプレイが強力なチームといえば、Rogueを第一に思い浮かべるでしょう。しかし、昨シーズンあたりからRogueは不調に陥ってしまいました。理由はセットプレイの対応方法もまた、研究されてしまったからです。

出典:Rogue(https://twitter.com/Rogue/status/1162370949250977792)

セットプレイは『R6S』における回答の1つですので、止める手段は「セットプレイに入る前」を狙うことです。

例えば、遊撃を多く出して人数を削ったり、リテイク(途中で一度取られた場所を取り返すこと)でセットプレイの形をかき乱すことがその1つです。

もう1チーム、セットプレイが強力なチームがありました。Team Empire(以下Empire)です。彼らはEUリージョンでも1位を取り続け、「Six Invitational」では準優勝を勝ち取りました。Empireはセットプレイの形を崩される前段階の勝負での勝率を、個人技により勝ち取ることによって大半のチームを倒してきましたが、唯一彼らに立ちはだかったチームがありました。

出典:Team Empire(https://twitter.com/team_empire/status/1163169820390645760)

G2 Esports(以下、G2)です。G2は世界大会で最多勝利をおさめ、メジャーで3連覇など世界を代表するチームです。最新のトレンドを取り入れ、相手のことを細部まで研究する(前回記事「アナリストの意義」にもつながります)チームです。

出典:G2 Esports(https://twitter.com/G2esports/status/1163391127636062208)

彼らの強みが「Flexible」です。相手に合わせて自分たちを変化させることによって常に相手の一手先を行くイメージです。

筆者の好きなチーム、Team Secret(以下、Secret)の内容にも触れつつ、次項以降で詳しく説明していきます。

出典:Team Secret(https://twitter.com/teamsecret/status/1162356216531705856)

「Flexible」な戦い方とは?

「Flexible」を英和辞典で調べてみると、

「融通のきく」
「適応性のある」
「弾力的な」

とあります。私は「融通のきく」「適応性のある」というのが『R6S』におけるFlexibleだと思っています。

例えば、与えられた役割に固執してしまったり、相手が自分たちのカウンターメタをとっているにも関わらず同じことを続けたり……そういったプレイはFlexibleに欠けるといってもよいでしょう。

ただし、勘違いしてはいけないのが「再現性のない、理詰めできていない動きをすること」はFlexibleとは言わないということです。

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