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「LCK」のジャングラーが「LJL」に!! Blank&PoohManDuのSengoku Gaming加入エピソードとは?

2019年6月4日、e-sports SQUARE AKIHABARAにおいて、「Sengoku Gaming リーグ・オブ・レジェンド部門 新ロースター発表会」が開催された。「LJL 2019 Summer Split」の中で最も注目を集めているチームだ。

その理由はもちろん、韓国1部リーグ「LCK」で活躍してきたBlank選手と、PoohManDuコーチの加入。「LJL」にも韓国人選手は多数参戦しているが、LCKから移籍してくるのはこのふたりが初めてだからだ。

多くの報道陣が駆けつけたが、発表会はSengoku Gamingらしい、メンバー同士の笑顔が絶えない和気藹々とした雰囲気で行われた。本記事ではその模様と質疑応答の内容をお届けする。

Blank&PoohManDuコーチはオーナー自らスカウト

誰もが気になるのは、なぜBlank選手が「LJL」のSengoku Gamingに来たのか、という点だろう。「LCK」以外の地域も含め、誘われるチームはあったと予想されるからだ。

その点については、Sengoku Gamingのオーナーである岩元氏が直接Blank選手のもとを訪れ、「あなたが必要だ」というオファーを直接伝えたのだという。Blank選手はそれを受けて「一番真剣に、きちんとオファーをしに来てくださったこと」を移籍の理由として挙げた。日本が韓国から近く、特にSengoku Gamingの拠点がある福岡県が韓国と近いということも、まだまだ若いBlank選手にとっては安心材料だったのかもしれない。

また、「新しいところでプレイしてみたい」という思いもあったと質疑応答で答えた。韓国メディアからは「日本でも大暴れするのでは?」という少し意地悪な質問も飛び出したが、「(LJLでは)やってみないとわからない。大暴れするんじゃないかというのはまだちょっと早い。ただし、最大限頑張ろうと思っていますし、優勝以外は意味がないと思っているので優勝できるように頑張りたい」と語った。勝利にこだわるところに、世界トップクラスのジャングラーならではの力強さが感じられた。

もうひとつの気になる点、PoohManDuコーチの就任については、「Blank選手たっての希望だった」と岩元オーナーも明かしており、PoohManDuコーチの口からも「最初はいくつかのチームからオファーもあった」と明かしつつも、「Blank選手から日本のチームでコーチを探しているという声があった。昔からよく知っている選手なので、全然知らない選手がいるチームよりは知っている選手がいるチームの方がいいと思った」のだという。また、LJL、Sengoku Gaming、日本の選手についても見た上で、「いい成績を収められるんじゃないかと思った」と語っており、まだチームとも本格的に合流はしていないものの、すでに頭の中に青写真は描けているのかもしれない。。

発表会では、岩元オーナーよりふたりに新しいチームウェアが贈呈された。まるでメジャーリーグに挑戦する日本人選手のような雰囲気のなか、いよいよSengoku Gamingメンバーとしての活動がスタートする。

▲元SKTのジャングラーで、2016年の「World Championship」の優勝メンバーのひとりであるBlank選手。といっても、表情や態度からは弱冠21歳のあどけなさも伺える

▲PoohManDuコーチも、SKTで選手およびコーチとして「Worlds」に挑んだ、世界を知る人物。前シーズンはLECでコーチを務めた。選手時代はサポートとして活躍。身長190cmを超える

また、選手の発表に先立ち、オーナーの岩元氏よりあいさつとスポンサーの紹介があった。「LJL 2019 Summer Split」では、新たにQTnetとサントリーが協賛。MSI、GMOペパボ、Cougarとともに5社のスポンサードを受けて、「九州から世界へ」を合言葉に夏を戦っていく。

スカウティンググラウンズから高校生をスカウト

韓国から2名の大型補強がされたSengoku Gamingだが、もちろんそれ以外のロースターも春と同様に名を連ねている。ここであらためて、メンバーをご紹介しよう。

トップ:Reiya(レイヤ)
ジャングル:Blank(ブランク)
ミッド:Taka(タカ)
ADC:OdduGi(オットゥギ)
サポート:Raina(ライナ)
サブメンバー:Eugeo(ユージオ)※欠席
サブメンバー:DonShu(ドンシュウ)※欠席
コーチ:PoohManDu(プーマンドゥ)
サブコーチ:Maplestreet(メープルストリート)
サブコーチ:Pascal(パスカル)※欠席


特にサブメンバーは、Spring Split後に開催されたスカウティンググラウンズで実績を見せたEngeoと、オフライン選考会には残れなかったものの、積極的な活動がSengoku Gamingの目に留まったDonShuのふたりとも、高校生の育成選手としての加入だ。

とかく目の前のシーズンでの優勝だけに気持ちが行きがちだが、将来を見据えた育成枠を設けているチームはそれほど多くない。スカウティンググラウンズの最終結果でも、交渉しないチームも多かった(選手側から門を叩いてほしいという声も含めて)中で、2018年に「LJL CS」でBurning CoreとCrest Gaming Actに破れ、1部に昇格できなかったSengoku Gamingだからこそ、若手育成への思いもあったのかもしれない。

Blankはスタバ好き? すでに打ち解けたSGメンバー

質疑応答では、Blank、PoohManDuを中心に、「LJL」ファンが気になっていることを聞くことができた。かいつまんでご紹介していこう。

Q. 韓国からのふたりとのコミュニケーションは?

A. Sengoku Gamingには現在、韓国語(OdduGi、Blank)、日本語(Reiya、Raina、Taka)、英語(Maplestreet、Taka)と3つの言語でのコミュニケーションが行われており、OdduGiが日本語と韓国語を両方できるので、Blankも来た日から日本語を積極的に勉強していて、話しかけても日本語でしか返してこないようなレベル。Maplestreetも毎朝1時間くらいネットで日本語の勉強をしていて、一応英語がわからないときは自分がコミュニケーションを担当している。(Taka)

Q. PoohManDuコーチ、「LJL」の上位3チーム打倒に向けての意気込みをお聞かせください。

A. 3チームの中ではDFMが一番強いと聞いています。ただ、Blank選手も入りましたし、それ以外にも(SGには)強い選手がいますので、上位を十分狙えるんじゃないかと思っています。(PoohManDu)

Q. 中国、ヨーロッパ、韓国と、世界を経験されてきたコーチから見て、日本の選手をどのように評価していますか?

A. やはり日本は他の地域に比べると実力的にはちょっと……という面はあるんですけれども、選手たちのマインドや学ぶ姿勢はすごくあるので、十分実力を上げていくことができると考えています。(PoohManDu)

Q. (チーム全員に)Blank選手に会ってどう思いましたか?

A. 最初僕めっちゃ緊張してたんですよ、世界大会優勝した人が来るってことで。でも話してみたらめっちゃ優しくて、一緒にやりやすいです。あと、とてもうまいです(笑)。(Raiya)

一緒に練習するだけでLoLの勉強もできるし、モチベーションも上がるから、前のシーズンより今シーズンはもっと頑張って、優勝を目指す雰囲気になっています。(OdduGi)

試合中にコミュニケーションをすごく取ってくれるのでとてもやりやすいです。あと、先日カラオケに行ったんですけど、歌がうまかったです(笑)。(Raina)

Blankが来た日は一緒にコーヒー頼んで、一緒にデパートにも行ったし、自転車で30分くらいコーヒーを買いに行きましたね。プレイヤー同士というよりは仲のいい友達みたいな感じになりました。試合中は結構厳しく怒られるので、そこは直していきたいと思います(Taka)。

とてもフレンドリーな人で、ほんとにほんとにスタバが好きな人です(笑)。(Maplestreet)

チームメイトは全体的にすごく優しいです。あと、すごく礼儀正しいなと思います。僕が早く日本に慣れるようにすごく気を使ってくれているんじゃないかと思います。おかげさまで、日本語の方も徐々にできるようになってきています。生活するのにも楽になってきました。(Blank)


Q. Spring SplitではDFMに対して唯一白星を上げましたが、Summer Splitの意気込みを。

A. DFM相手に1戦勝ってチーム全体としても非常に嬉しかったのですが、ルーキーのTakaとRainaのふたりがまだ完全には実力を発揮できていないので、今シーズンはBlankもコーチも新しいプレイヤーも来て、その実力を完全に出せたら、トップ3クラスやDFMにも勝てると思います。(Maplestreet)

Q. 参考にしている選手がいたら教えてください。

A. Faker選手の配信とかを見ていますが、一番憧れている選手はCaps選手なので、「MSI」を見直しています。(Taka)

いろんな選手を参考にしているんですけど、最近はGaeng選手(DFM)のリプレイとかを参考にしています。(Raina)

Keane選手、Khan選手の配信をよく見ます。(Reiya)

全体的に韓国人ジャングラーのプレイをよく見ていますが、LPLの韓国人選手をよく見ています。(Blank)

Q. 世界最高のジャングラーは誰だと思いますか?

A. 最近の世界大会で勝ったJankos選手が一番強いと思います。(Blank)

Q. ライバル視している人はいますか?

A. 日本のリーグの選手はそんなによく知らないのが正直なところですが、DFMがライバルだと思います。(Blank)

特にライバルを意識している人はいません。(Reiya)

Onceとは結構仲がよくて、でも次のシーズンは絶対負けたくないです。(OdduGi)

どの選手もライバルししていますが、特に意識しているのはCGAのGrendel選手ですね。同じ時期にデビューしたのでライバルししています。(Raina)

前シーズンで一番ライバルと意識していたのはHollis選手でした。2018年に2部で結構ボコボコにされたので仕返ししたいと思っていますけど、これからはDasher選手になります。(Taka)

※ ※ ※

「LJL」にとっても、世界のトッププレイヤーがリーグに参戦し、敵味方問わずともに戦うことの経験は非常に大きい。もちろん、Spring Splitで4位に終わったSengoku Gamingとしては、Blankの加入はチームの圧倒的な強みになる。

ただ、他地域も含めて、あまりに強すぎる選手が加入すると、メンバーとの差により孤立してしまい、うまく行かないケースもなくはない。その点は、今日のチームメンバーとBlankが親しむ様子をみる限りは、杞憂に終わりそうな気がしている。

春の3強に対して、九州の武者たちとBlankが「LJL」を群雄割拠の時代へと“大暴れ”することができるのか──6月15日(土)からいよいよ開幕する「LJL 2019 Summer Split」とSengoku Gamingに注目だ。

■関連リンク
League of Legends Japan League
https://jp.lolesports.com/
Sengoku Gaming公式サイト
https://sengokugaming.com/
ライアットゲームズ
https://jp.leagueoflegends.com/ja/news/riot-games