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数字から試合を推測する「スタッツ」分析の方法とは?【『R6S』観戦のススメ 第10回】

目次
  1. スタッツは各選手の行動を表す統計データ
    1. リアルスポーツで見られるスタッツの一例
  2. スタッツは試合分析のトリガーである
  3. 実際のスタッツレポートをチェックしてみよう
    1. 各項目の説明
    2. スタッツの各項目から判明する選手の行動(一例)
  4. まとめ
レインボーシックス シージR6S)』のプロシーン観戦をより親しみたいユーザーにお届けする本コラム。その第9回目となる今回は、試合時における各選手の統計データを表す「スタッツ」について解説する。

スタッツは各選手の行動を表す統計データ

▲キル数やデス数をはじめ、アシスト数もスタッツに含まれる

もしかすると、スタッツ(Stats)自体に馴染みがない読者もいるかもしれないので、まず「スタッツとは何ぞや?」という簡単な説明から始めたいと思う。

スタッツとは冒頭でも述べた通り、各選手の行動を数値で示した統計データである。『R6S』を例に出すと、プレイヤーのキル数やデス数、ボム設置回数やボム解除回数がスタッツにあたる。こうした数値は試合を観戦しながらメモを取るだけで導ける場合もあれば、特定の計算式によって導きだせるスタッツも存在する。スタッツと聞けば何だか難しく感じるが、FPSでお馴染みのキルデス比などに置き換えると幾らか親しみやすいのではないだろうか。

スタッツは『R6S』特有に見られるデータではなく、リアルスポーツでも同様に重要視されているのが特徴だ。チームの監督やアナリストは各項目の数値に注目し、プレイングの質や勝率を向上させるべく戦略立案などに役立てる。言わばeスポーツとリアルスポーツの両方で必要不可欠な存在なのだ。

リアルスポーツで見られるスタッツの一例

  • サッカー:シュート数、パス数など
  • 野球:打率、本塁打数など
  • バスケットボール:シュート数、スティール数など

とは言え、試合に直接参加しない観戦者は必ずしもスタッツに注目する必要はない。加えて人によっては、「すでに過ぎ去った試合のスタッツに興味はない」と感じることもあるだろう。……しかし筆者は、プロシーン観戦の質を上げたいならスタッツに着目すべきだと考えている。それはなぜだろうか?

スタッツは試合分析のトリガーである

観戦ビギナーでもスタッツに着目すべき理由は1つ。それは「複数の視点に基づいて試合を分析することができる」からである。

例えば「一番プレイヤーキル数が多い選手は誰だろう?」といったシンプルな視点から始まり、「じゃあ逆に一番デス回数が多い選手は?」と視点を変えてみる。さらに「最も正確なエイムを披露した選手は?」「攻撃ラウンドで試合に貢献した選手は?」という疑問に沿ってスタッツをチェックすれば、数字の羅列が思考を促すトリガー(引き金)となり、黙読するだけでも色々な視点から試合を分析するようになる。

また表に並んだ統計データがフックの役目を果たし、無機質に思えるスタッツから選手のプレースタイルや立ち回りが浮き彫りになることもしばしば。動画では不確かな場面だって、統計から大まかな状況を推測することも可能だ。

実際のスタッツレポートをチェックしてみよう

▲SiegGGは『R6S』のeスポーツシーンを取り扱う情報サイトである

「早速スタッツに着目しよう!」と意気込んでも、最初からデータを記録するのはハードルが高い。そんなときは外部団体が既に公開している統計データのチェックから始めてみよう。『R6S』のeスポーツシーンを盛り上げんと活動する人々によって運営中の情報サイト「SiegeGG」では、先日行われた「プロリーグ シーズン9ファイナル」の詳細なスタッツが発表されている。海外サイトのため日本語には未対応だが、中学生~高校生レベルの英語力でとくに問題なく読解できるはず。英文だと意味が理解しにくい箇所は、翻訳サイトで日本語に変換しながら読み進めてみよう。

以下に、スタッツにまだ馴染みがない観戦ビギナーへオススメの項目をリストアップした。いずれも試合経過の記録およびシンプルな計算式で導き出せる項目だが、まずは分析の容易な項目から試合状況を推測するクセを掴んでみてほしい。選手間の数値の違いから試合時の立ち回りや役職を推測したり、チーム間で戦略レベルでの違いを自分なりに予想できればベスト。余力があれば、各リージョンごとのスタッツを比較してみると興味深い示唆が得られるかもしれない。

▲上部メニューの「Stats」→「Infographics」からスタッツ表を確認可能

各項目の説明

  • Rating:各項目を加味した選手の平均数値
  • Rounds:ラウンド数
  • Kills:プレイヤーをキルした回数
  • Deaths:死亡した回数
  • OK:オープニングキル回数
  • OD:オープニングデス回数
  • HS:ヘッドショット比率
  • K/D:キルデス比率
  • KRP:毎ラウンドの平均キル比率
  • SRV:毎ラウンドの最終生存率
  • KOST:チームへの貢献度

スタッツの各項目から判明する選手の行動(一例)

  • Kills:最もキル数を計上したのはどの選手か?→サポートやアタッカーに従事した選手の予想
  • HS:最も正確なエイム力を発揮したのはどの選手か?
  • OK:ラウンド序盤から交戦回数が多かったのはどの選手か?→遊撃やアタッカーに従事した選手の予想
  • OD:ラウンド序盤から死亡回数が多かったのはどの選手か?→交戦頻度の予想

最初はあやふやな推測でも構わないので、自分の頭を使って仮説を立てたり推測してみるのが大事。繰り返し場数を踏むことで、数値から選手のプレースタイルや立ち回りの特徴を何となく掴めるようになってくる。過去のアーカイブ動画を参照しながらスタッツ分析を進めるとより深い視点で分析を進められるだろう。

まとめ

以上、スタッツについて大まかな説明を踏まえながら各項目の見方を簡単に紹介してきた。スタッツをチェックする上で役立つちょっとしたコツは、「数字に苦手意識を持たない」こと。自ら数値を算出せずとも、試合ごとにスタッツをササッと確認するだけならそこまで難しくないはず。実際に自分が観戦した試合なら、なおさらスタッツの数値に対して深く向き合うことができるはずだ。

いずれにせよ、スタッツ分析を取り入れれば観戦者としてより高みに到達するのは明白。気になる方はぜひ一度試してみてはいかがだろうか。

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■関連リンク
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【連載】『レインボーシックス シージ』観戦のススメ