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「デジタルカードゲーム」の魅力とは? PCで遊べる本格派&人気DCG 5選

目次
  1. DCGの開祖! 『ハースストーン(Hearth Stone)』
  2. 国内ナンバーワンのDCG! 『シャドウバース(Shadowverse)』
  3. 圧倒的なブランド力! 『ドラゴンクエストライバルズ』
  4. アナログカードゲームの元祖! 『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』
  5. 『Dota2』の世界観でDCG! 『Artifact』
  6. DCGの今、そして「本格スマホeスポーツ」の未来
「PCでも遊べるデジタルカードゲーム(DCG)を、初心者向けに“DCGの今”みたいなテーマで記事を書いてくれないかなあ?」

筆者はDCG好きなのだが、そんな僕のところへ何かとお世話になっているALIENWARE ZONE編集の方から、上記のような感じでの原稿依頼がきた。ちょっとふわふわしたイメージだがどうまとめたものか……と白紙の原稿を眺めていたら、僕の目にひとつのPVが飛び込んできた。それは日本初の本格スマホカードバトル……いや、本格スマホeスポーツシャドウバース』の拡張パック「鋼鉄の反逆者(リベリオン)を紹介する最新PVだった。


最新PVにて突如登場した新語「本格スマホeスポーツ」。リリース当初からのキャッチフレーズ「本格スマホカードバトル」を改め、今後はこちらを名乗っていくようだ









本格スマホeスポーツ……。









めちゃくちゃ強そう……。









ボディビルダーを応援する際は「肩メロン!」とか「マッチョのインベーダーゲーム!」とか、とにかく勢いで褒めるのが吉とされるらしいが、これらパワーワードに引けを取らない力強さを感じる。「イヨッ! 大胸筋が本格スマホeスポーツしてるネッ!」

待てよ、そもそも本格的なeスポーツとは何なのか? 逆に本格的じゃないeスポーツとは何なのか……?

CygamesおよびCyberZがeスポーツにかける情熱は本物であり、プロアマ問わず『シャドウバース』というゲームを取り巻くムーブメントは最高潮の盛り上がりを見せている。そして何より現在(※注)の整ったゲームバランスを鑑みると、この「本格スマホeスポーツ」というパワーワードは決して張り子の虎ではないように思える。

大型賞金大会が定期的に開催され、2018年末にはふぇぐ選手の優勝が「日本人に1億円 国内開催では最高賞金額」という見出しで新聞の社会欄を飾った。一人のプロゲーマーの優勝がマスメディアに取り挙げられたのである。前例のない快挙。少なくとも『シャドウバース』は紛れもない「本格スマホeスポーツ」といえるだろう。

▲これは本格eスポーツ

そして改めて思う。『シャドウバース』が「本格スマホeスポーツ」なのだとしたら、他のDCGは「本格スマホeスポーツ」ではないのか?

僕の答えは否だ。「本格」かどうか、「eスポーツ」かどうか。それはプロリーグの有無や賞金の大小で決まるものではない。そこにタイトル独自の競技性があり、そのタイトルを愛する競技者がいれば、それは「本格」で「eスポーツ」に違いない。

つまり『ハースストーン』も『ドラゴンクエストライバルズ』も、立派な「本格スマホeスポーツ」である。

マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』や『Artifact』にはスマホ版がないので「本格スマホeスポーツ」ではないが、「本格eスポーツ」であることには違いない。

とまあそんな感じで、パッと思いつくだけでいくつもの「本格(スマホ)eスポーツ」の名前がたくさん浮かんでくる。そしてふと思い当たってしまった。

そう、“デジタルカードゲームの今”とは、魅力的な「本格(スマホ)eスポーツ」が群雄割拠する「本格(スマホ)eスポーツ戦国時代」のことだったのだ!

……というとんでもない事実に行き着いたところで、ここからは現在のデジタルカードゲームシーンを牽引する代表的なタイトルと、その魅力——すなわち「本格(スマホ)eスポーツ」たる所以をDCG初心者向けに紹介していく。

ちなみにALIENWARE ZONEはPCゲーマーのためのメディアなので、PCでプレイ可能なDCGに絞って紹介する。じつは昨今の有名タイトルの多くはPCでも遊べるし、今回紹介したものは海外産でも日本語版があるので、こちらでもぜひ試してみてほしい。

※注:この記事を書いているのは第12弾パック導入前なので、「鋼鉄の反逆者」で環境がぶっ壊れていたとしても目をつぶってほしい。

DCGの開祖!
『ハースストーン(Hearth Stone)』



オーバーウォッチ』や『ディアブロ』のBlizzardが手がけるDCG『ハースストーン(Hearth Stone)』。

現在のDCGシーンに最も影響を与えたタイトルであり、レジェンドとして君臨し続けている。これから紹介するタイトルの中にも、リリース当初は「『ハースストーン』のパクリじゃん」という評価を受けていたゲームは多い。

プレイヤーの分身となる9人のヒーローは、それぞれデッキに入れられるカードが異なっていて、主に呪文で戦うメイジ、回復カードが多いプリーストなど、得意とする戦法もバラバラである。



また各ヒーローにはカードを消費せずに使える特殊能力が備わっていて、戦略に深みを増している。「4種類のカードのうち1枚をランダムに場に出す」のようなランダム性の高い効果があるのもデジタルならではだろう。

歴史の長いゲームだけにカードプール(使えるカードの種類)は広く、それだけに自分にあった戦い方を選ぶ自由度は高い。

かといっていきなり全てのカードを覚える必要はなく、競技人口の多い「スタンダード」ルールで使えるのは過去2年間に登場したカードのみなので、初心者も気軽に始められるようになっている。

世界大会の賞金額はまさにアメリカンドリーム。現在のDCGの基礎に触れたい、洋ゲーならではのハイファンタジーな世界観が好きという方におすすめだ。

■プラットフォーム
Windows、Mac、iOS、Android(専用アプリ)

■価格
無料(アプリ内課金あり)

■チェックポイント
・『ウォークラフト』シリーズと舞台を同じくするハイファンタジーな世界観
・後続タイトルに大きな与えたDCG界のレジェンド
・ユーモラスな効果のカードが多く、またカードプールが広いので、遊びとしての幅が広い
・アメリカンドリームな大会規模

国内ナンバーワンのDCG!
『シャドウバース(Shadowverse)』

『ハースストーン』が現代のDCGの開祖だとすれば、日本にDCGというジャンルを広く知らしめたのが『シャドウバース』(以下、シャドバ)である。


カードイラストには同じくCygamesの看板タイトル『進撃のバハムート』(『グランブルーファンタジー』)のキャラクターが使われており、イケメンと美少女が殴り合う実にジャパニーズカルチャーなゲームとなっている。

『Fate/stay night』のような他作品との大規模コラボも積極的に行われていて、まさに日本人による日本人のための DCG。新しく始めるための敷居がとにかく低い。

シャドバもキャラクターごとに使えるカードは異なるが、『ハースストーン』のような特殊能力は存在しない。代わりに全てのカードはコストを消費して「進化」することができ、ステータスがアップしたり効果が追加されたりといった恩恵を受けられる。


また、進化したカードは場に出したターンから攻撃できるようになるので、攻め側と守り側がスピーディーに入れ替わりやすいゲームデザインとなっている。体力の最大値も20と低めで、試合時間が比較的短いのも特徴だ。

とっつきやすく、またサクッと遊べるので、DCG初心者にも非常にオススメしやすい。

かといって戦略性が薄いということはなく、ここ数弾の追加カードによってトップ層の戦いは格段に深化。1億円をかけて戦うにふさわしいタイトルに仕上がっている。

■プラットフォーム
Windows、Mac(DMM GAME PLAYER、Steam)、iOS、Android(専用アプリ)

■価格
無料(アプリ内課金あり)

■チェックポイント
・国内最大規模の賞金大会&プロリーグ
・かっこいい&かわいい美麗カードイラスト
・ルールが比較的シンプルで間口が広い
・本格スマホeスポーツ

圧倒的なブランド力!
『ドラゴンクエストライバルズ』

好評配信中の対戦デジタルカードゲーム『ドラゴンクエストライバルズ』最大の魅力は、何よりもまず『ドラゴンクエスト(以下DQ)』であること。


カードのテキストには原作の要素がいかんなく再現されていて、倒すと正体をあらわすりゅうおう、ザラキを外すクリフト、与えた種を返してくれるキーファなど、シリーズファンには感涙ものの効果が目白押しである。



ルール部分で特筆すべき点は、3マス×2列に区切られた場と「前列」「後列」の概念だろう。後列に配置されたユニット(魔物やキャラクター)は、前列にユニットがいる限り攻撃を受けない。重要なユニットを別のユニットで守ったり、範囲攻撃を受けないためにあえて離れた場所に配置したりといった戦略性が生まれる。

「どのカードを出すか」と「どこに出すか」をセットで考える必要があり、頭を捻らせるポイントが他のDCGよりもひとつ多い。ゲームのプレイ難易度という意味では頭一つ抜けている気がするが、それは裏を返せば腕前の成長を強く感じられるというメリットでもある。

『DQ』のキャラが一堂に会するお祭り感は、まさしく『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズや『ドラゴンクエストヒーローズ』シリーズで感じるそれと同じである。

また『ハースストーン』や『シャドバ』ほど大きな賞金大会は開かれていないものの、定期的に開催されている公式全国大会「勇者杯」の優勝者に贈られる「勇者」の称号はあまりに眩しい。『DQ』ファンなら一度は触ってみてほしい。

■プラットフォーム
Windows、Mac(Yahoo! ゲーム/ブラウザーゲーム)、iOS、Android(専用アプリ)、Nintendo Switch

■価格
無料(アプリ内課金あり)

■チェックポイント
・『DQ』ファンにはたまらないカード効果とお祭り感
・「前列」「後列」の概念が生み出す奥深い戦略性
・腕前の成長を強く実感できる難易度

アナログカードゲームの元祖!
『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』

『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』(以下、『MTG アリーナ』は、DCGというよりもトレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』をそのまま遊べるシミュレーター的な内容。人気カードには専用のアニメーションが入ったりと、演出面に気合が入っているのも嬉しい。



『MTG』そのものの面白さ・偉大さはここで語るまでもないとして、『MTG アリーナ』最大の魅力は、PCさえ開けばいつでもどこでも対戦が成立することだろう。

また、クエストをこなすことでもらえる「ワイルドカード」を使用すれば、同じレア度のカードを自由に作ることができ、リアル環境では入手しにくいカードを気軽に使えるのもポイントだ。

『MTG』に限らず、放課後の教室や友達の家で遊んだ『遊戯王』、『デュエルマスターズ』、『ポケモンカード』、楽しくも冴えない青春の日々への郷愁は、DCGを始める動機として珍しくない。


「俺の切り札は今でも現役なのか!?」と、昔のアルバムを覗くような気持ちでカードプールを眺めるだけで幸せな気持ちになれるはずだ。

■プラットフォーム
Windows(専用アプリ)

■価格
無料(アプリ内課金あり)

■チェックポイント
・『MTG』の対戦を基本無料でいつでもどこでも楽しめる
・現実では入手困難なカードも比較的手軽に使用できる
・かつてのマジックプレイヤーは郷愁に浸れること間違いなし

『Dota2』の世界観でDCG!
『Artifact』



最後に紹介するのは、2018年11月28日に配信されたばかりの、ValveによるDCG『Artifact』だ。とはいえ本作は、DCG初心者に気軽にオススメできるようなタイトルではない。「こんなのもあるよ」くらいに捉えていただけたら幸いだ。

『MTG』の生みの親であるリチャード・ガーフィールド氏が手がけた『Artifact』のルールは、端的にメッッッッッッチャクチャ難しい。

本作は世界観を『Dota2』と同じくしているのだが、ルールの面にもMOBAを意識した独自の要素が散見し、既存のDCGのノウハウがほぼ通用しない。Steamのレビュー欄には早々に匙を投げてしまったDCGプレイヤーによる低評価が山のようについてしまっている。

まず本作には、カード同士が戦闘を行う盤面が3つ存在する(『Dota2』に3つのレーンがあるのと同じ)。この時点で『ハースストーン』を3試合同時に行っているようなものであり、膨大に与えられた選択肢にクラクラしてしまう。


そのためプレイ時間も1試合30分以上かかることがザラで、本気で取り組もうとするとプロ棋士のように糖分を補給しながらプレイするのが基本スタイルになったりする。

面白いか面白くないかで言えば、間違いなくメッッッッッッッッチャクチャ面白い。しかし、ソフトは無料ではなく2300円の料金がかかるうえ、カードを入手するのに課金が必須なシステムや、ここでは説明しつくせないほど複雑なルールのおかげで、参入の障壁は高い。

興味を持った方は、ぜひプレイ動画を見てみることからオススメしたい。

■プラットフォーム
Windows(Steam)

■価格
2300円(税込)+アプリ内課金

■チェックポイント
・MOBA『Dota2』の世界観をDCGへ
・3つの盤面で戦う難しさ、かつ楽しさ
・有料ソフト+カード入手は課金のみというハードルの高さ

DCGの今、そして「本格スマホeスポーツ」の未来

東京オリンピックを目前に控え、「eスポーツはスポーツなのか?」という議論がますます活発になってきている。ゲームを楽しんでいるいちプレイヤーとしては、「ぶっちゃけどちらでもいい」のだが、業界の端に身を置くものとしてはそうも言っていられない。

ただ確実に言えるのは、この「eスポーツはスポーツ」かという命題に対し、DCGというジャンルは格ゲーや FPSと比べて一段階低い位置に見られている、ということだろう。

勝敗を決める大一番を、「カードの引きの良さ」が大きく左右してしまうDCGは、たとえ勝利しても「運が良かっただけ」と心ない評価を受けてしまうことがある。

もちろん完全な運などではなく、キーカードを手札に引くための戦略、キーカードを引けば勝てるという状況を作り出すゲームメイクが収束した結果なのだが、素人目に分かるはずもない。「運ゲー」と捉えてしまうのも無理ないことだ。

無理もないことだが、僕にはそれがとても悲しい。運ゲーに身を任せているトッププレイヤーなんて存在しない。彼らは運をもねじ伏せるために日々苦心しているのだから。

DCGとは、それくらい奥深く、そして楽しめるジャンルのゲームなのだ。だって「本格スマホeスポーツ」だぞ。「本格スマホeスポーツプレイヤー」、めちゃくちゃかっこいいだろうが。

きっと打ち込むだけの価値がある。もしもここまで読んでくれたDCG未経験の方がいるのならば、ぜひ新しい扉を開いてみてほしい。

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■関連リンク
ハースストーン
https://playhearthstone.com/ja-jp/
シャドウバース
https://shadowverse.jp/
ドラゴンクエストライバルズ
https://www.dragonquest.jp/rivals/
マジック:ザ・ギャザリング アリーナ
https://mtg-jp.com/mtgarena/
Artifact
https://playartifact.com/

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