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『LoL』中国1部リーグ「LPL」開幕レビュー【前編】さらなる飛躍をもって新時代を宣言せよ

目次
  1. 群雄割拠のLPL、まずは8チームの過去戦績&メンバーを紹介
  2. Bilibili Gaming (BLG)
  3. EDward Gaming (EDG)
  4. FunPlus Phoenix (FPX)
  5. Invictus Gaming (iG)
  6. JD Gaming (JDG)
  7. LGD Gaming (LGD)
  8. Oh My God (OMG)
  9. Royal Never Give Up (RNG)
  10. LPL 2019 Spring Season 試合日程&配信情報
2018年は、『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の歴史に残る一年だった。「Mid-Season Invitational(MSI)」「Rift Rivals」「World Championship」、そしてアジア競技大会。この四つの国際大会すべてにおいて、絶対王者・韓国からついに優勝を奪い取った地域、それが中国である。

そんな中国地域の一部リーグ「LoL Pro League(LPL)」のSpring Seasonが、1月14日から開幕する。これまでの国際大会でも王座に迫ってきた中国チームだが、そのほとんどが韓国チームに阻まれてきた。中国という競技地域が大きな躍進を遂げた2018年を経て、2019年のLPLには今年も世界中から大きな注目が集まっている。

今回から前後編に分けて、「LPL 2019 Spring Season」の参戦チームをご紹介しよう。まずは、2018年世界チャンピオンを含む8チームを紹介する。

群雄割拠のLPL、まずは8チームの過去戦績&メンバーを紹介

昨年までは東西の2リーグ制を取っていたLPLだが、今季は2015年以来となる統一1リーグ制へと変更され、Bo3(2本先取)のシングルラウンドロビン形式(全チームによる総当たり戦を1回)にて争うことが決まった。参加チーム数は、競技地域最大の16チームとなっている。

▲LPL 2019 Spring Splitに参加する全16チームのロゴと略称。本記事では上半分の8チームを紹介する。

Bilibili Gaming (BLG)


・LPL 2018 Summer East 6位
・LPL 2018 Spring Playoffs 5-6位
・LPL 2018 Spring West 3位

2016年のWorld Championshipに出場した「IMay」を前身とするチームで、中国の大手動画共有サイト「Bilibili Inc.」がオーナー。実力としてはプレイオフ出場ラインを彷徨う中堅である。

メンバーが大きく変更されており、韓国からベテランのADD選手とKuro選手を迎え、残りは17~20歳の若手で固めている。ベテランと若手の融和が鍵を握ることになりそうだ。

・トップ:ADD
・ジャングル:Meteor / Chieftain / Jackairay
・ミッド:Kuro
・ボット:Jinjiao
・サポート:Kine / Mni

注目プレイヤー:ADD選手
メタ外でもBANされるほどサイオンを得意とするトップレーナーで、韓国外のチームでプレイするのは初めてとなる。幅広いチャンピオンプールをもって、3年間、韓国のプロチーム「MVP」(現在は韓国二部) の屋台骨として健闘していた。集団戦に重きを置くLPLスタイルでは、タンクが環境から追い出されることは少ないため、安定した活躍が見込まれる。

EDward Gaming (EDG)

https://twitter.com/EDG_Edward/status/1076164378578173952

・2018 Season World Championship ベスト8
・LPL 2018 Summer Playoffs 5位
・LPL 2018 Summer West 2位
・LPL 2018 Spring Playoffs 2位
・LPL 2018 Spring West 1位
・Demacia Cup 2018 Winter 4位

2014年の初参戦以降、上位に居座り続ける古豪チームEDG。昨シーズンは苦しみながらも土壇場でWorld Championship出場を決め、ベスト8まで勝ち残った。

選手の入れ替わりが激しいLPLにしては珍しく、選手の顔ぶれに変更はない。ただし、2年近くチームを率いたNoFeヘッドコーチが脱退し、新たにHeartヘッドコーチが加入している。昨年のLPL最優秀コーチに選ばれた元RNGの智将が、EDGをどう導くのかに注目が集まる。

・トップ:Ray
・ジャングル:Haro / Clearlove
・ミッド:Scout
・ボット:iBoy / Hope
・サポート:Meiko

注目プレイヤー:Meiko選手
EDGで5年目のシーズンを迎えるMeiko選手だが、実はまだ20歳。iBoy選手とのタッグも二年目に入り、連携面での不安は今のところない。豊富な経験に裏打ちされた堅実なプレイと多彩な引き出しで、今年もチームを支えてくれることだろう。

FunPlus Phoenix (FPX)

https://twitter.com/FPX_Esports/status/1079375548072239104

・LPL 2018 Summer Playoffs 7-8位
・LPL 2018 Summer West 4位
・LPL 2018 Spring West 5位

FPXは2017年12月に結成されたチーム。初年度にしてはまずまずの成績を残しているが、上位勢との差はまだ大きい。変更点としては、元RWのDoinb選手と元FWのWarHorseヘッドコーチの加入が挙げられる。

そのDoinb選手だが、先日行われたFPX結成一周年記念パーティにて、4年間連れ添った彼女にプロポーズし成功。彼らの門出を祝う意味も込めて、勝ち星を積み重ねていきたい。

・トップ:GimGoon
・ジャングル:Xinyi / Tian
・ミッド:Doinb
・ボット:Lwx
・サポート:Crisp

注目プレイヤー:Doinb選手
クレッド・サイオン・ポッピー・レネクトンといったミッドレーナーらしからぬチャンピオンも駆使するプレイヤー。韓国人ではあるが、プロとしてのキャリアは中国でスタートし、今年で5年目を迎える。昨年は最後の最後で世界大会出場を逃し、悔しい思いをした。2017年に結婚し世界王者になったAmbition選手の如く、大きく羽ばたいてほしい。

https://twitter.com/FPX_Esports/status/1079375548072239104

▲FPX結成一周年記念パーティにて、プロポーズをするDoinb選手

Invictus Gaming (iG)

https://twitter.com/lolesports/status/1058708159823527936

・2018 Season World Championship 優勝
・LPL 2018 Summer Playoffs 2位
・LPL 2018 Summer East 1位
・LPL 2018 Spring Playoffs 4位
・LPL 2018 Spring East 1位
・Demacia Cup 2018 Winter 優勝

チーム結成から7年目、ついに悲願の世界一を手に入れたiG。苦難と歓喜を分かち合った選手たちは全員残留しており、枢軸を担ったTheShy選手・Rookie選手・JackeyLove選手・Baolan選手に関しては2021年まで契約を延長している。

4日間で12試合を戦い抜き、苦闘の末に優勝をもぎ取ったDemacia Cup 2018 Winter(※)では、自分たちの底力と修正力の高さを改めて見せつけた。移籍したKimヘッドコーチの後任をまだ見つけられていないのが不安要素ではあるものの、間違いなく優勝候補の筆頭である。常勝不屈の世界王者から、今年も目が離せそうにない。

※中国でオフシーズンに行われる最大の大会。昨年はLPL 2018 Summerのプレイオフ、オフシーズン開始直後に開催されたNEST、LDL(中国二部)よりトップチームが招待された。

・トップ:TheShy / Duke
・ジャングル:Ning
・ミッド:Rookie
・ボット:JackeyLove / West
・サポート:Baolan

注目プレイヤー:JackeyLove選手
すでに完成されているTheShy選手やRookie選手とは違って、まだまだ伸びしろを感じさせるのがボットレーナーのJackeyLove選手。すさまじい爆発力を秘めている一方で、安定感に欠ける部分があるのもまた事実だ。

ドレイブン好きを公言するJackeyLove選手の名声スタックは十二分に溜まっているはず。昨年のLPL最優秀新人賞を獲得した18歳が、殻を破る瞬間は訪れるのだろうか。

JD Gaming (JDG)


・LPL 2018 Summer Playoffs 3位
・LPL 2018 Summer East 3位
・LPL 2018 Spring Playoffs 7-8位
・LPL 2018 Spring East 4位

2018年よりLPLに参入したチームだが、名将・Hommeヘッドコーチを中心に、あっという間に上位勢の仲間入りを果たした。しかしながら、チームの軸であったClid選手とLokeN選手が脱退した影響は小さくない。

その穴を埋める形で獲得した一人が、ベトナムの天才ジャングラーことLevi選手である。同じくジャングラーの元RWのFlawless選手も新たに獲得しているため、Levi選手の出場機会はしばらく後になることが予想される。それでも、あのアグレッシブなプレーがLPLで見られるかもしれないと思うと、期待せざるを得ない。

・トップ:Zoom
・ジャングル:Flawless / Levi / xiaohan
・ミッド:Yagao
・ボット:Bvoy / imp
・サポート:LvMao

注目プレイヤー:Zoom選手
昨年の後半から頭角を現してきたトップレーナー。仕掛けの判断が非常に鋭く、オーンやサイオンを使った際のパフォーマンスは一線を画していた。有識者26名が選ぶ「2018 Summer All-Pro Team」(野球でいうところのベストナイン)ではトップ部門堂々の1位。JDGの新たな柱として期待が寄せられる。

LGD Gaming (LGD)

https://twitter.com/LGDLOL/status/1083065790000230400

・LPL 2018 Summer East 5位
・LPL 2018 Spring East 6位

2015年のWorld Championship出場以降、やや低迷気味のLGD。韓国からIan選手とKramer選手を加え、さらに国内からもLies選手やCondi選手を獲得するなど大型補強を施した。昨夏は復活の兆しが見えつつもあったが、このテコ入れが吉と出るか凶と出るか。

・トップ:Lies
・ジャングル:Condi / Eimy
・ミッド:Ian / Yuuki
・ボット:Kramer / RD
・サポート:Pyl

注目プレイヤー:Kramer選手
昨年のボットレーンでマークスマン以外が活躍していた時期には、ダリウスやブラッドミア、ヴェル=コズのようなチャンピオンも率先して研究し、どんなメタにも対応できる柔軟性が売りのプレイヤー。過去には台湾でのプレイ経験もあり、環境の変化による影響は比較的少ないと見ていいだろう。プレイスタイルは安定志向寄りだが、チームに合わせて正しい判断を下せるかがポイントになりそうだ。

Oh My God (OMG)

https://www.weibo.com/3165008832/HaAUZ71SL

・LPL 2018 Summer West 7位
・LPL 2018 Spring West 6位

OMGは2012年に結成された古株のチームだが、昨年は苦渋に満ちたシーズンを過ごすことになった。このオフシーズンで4名の選手を入れ替えたものの、メインロースターに変化があるかは怪しい。オフシーズンの動きを見る限りでは、一年使ってでも選手育成に力を入れるという方針にも見えなくはない。再建への道のりは険しいものになりそうだ。

・トップ:xiyang / Ale
・ジャングル:Mountain / l3est16 / Penguin
・ミッド:icon
・ボット:Chelly
・サポート:Five / Xuan

注目プレイヤー:icon選手
OMG生え抜きのミッドレーナーで、今年が4年目のシーズンとなっている。昨年のOMGはメタに振り回された印象が強く、icon選手もその対応に追われた一人。Chelly選手も含めキャリー二人が安定しなければ、昨年の二の舞を演じることになるだろう。

Royal Never Give Up (RNG)

https://twitter.com/RNGRoyal/status/1068946743180566530

・2018 Season World Championship ベスト8
・LPL 2018 Summer Playoffs 優勝
・LPL 2018 Summer East 2位
・2018 Mid-Season Invitational 優勝
・LPL 2018 Spring Playoffs 優勝
・LPL 2018 Spring East 3位

昨年はLPL春夏連覇に、MSIでは韓国代表のKingzone DragonXを下して優勝と輝かしい戦績を残したが、World Championshipではベスト8止まりと涙を呑んだ。

そんなRNGだが、開幕を前にして暗雲が立ち込めている。Demacia Cup 2018 Winterでは早々に敗退。さらにトップのZz1tai選手が引退し、Letme選手は休養、ジャングルのMlxg選手も健康上の理由で一時離脱。それでも何とかなってしまいそうなのがRNGというチームではあるものの、新加入のGreenTeaコーチやDanDyヘッドコーチの手腕が問われることになりそうだ。

・トップ:AmazingJ / Letme(休養中)
・ジャングル:Karsa / Mlxg / S1xu
・ミッド:Xiaohu
・ボット:Uzi / Wink
・サポート:Ming

注目プレイヤー:Karsa選手
昨夏のプレイオフ決勝では神がかったプレイを連発し、春夏連覇に大きく貢献したジャングラー。その際、感極まって嬉し涙を流す姿は印象的だった。それゆえに、World Championship 準々決勝敗退後のうなだれた様子は痛ましく、鮮明に記憶されている。楽観は許されないRNGを勝利へと導くキャリーに期待したい。私生活では大のアニメ好きとしても知られている。

LPL 2019 Spring Season 試合日程&配信情報

LPLに参加する全16チームの半分である8チームの簡単なプロフィールをここまでで紹介した。ここで一度、LPLの試合配信情報をお知らせしたい。

LPL 2019 Spring Seasonは1月14日~3月31日の約2ヶ月半にわたって開催される。英語配信は毎週月・水・土・日曜で、第一対戦が18時から、第二対戦が20時から予定されている (日本時間)。

繰り返しになるが、大会形式はシングルラウンドロビンとなっており、各対戦はBo3(2本先取)で行われる。レギュラーシーズンの終了後、上位8チームがプレーオフに進出し、春の中国最強の称号とMSIへの切符をかけて戦うという仕組みだ。また、各チームはホームスタジアムで試合を行う場合、春と夏でホームとアウェイを入れ替えることになる。たとえば春の「WE vs SS」がSSのホームである重慶で行われる場合、夏の同対戦カードはWEのホームである西安で開催される、といった具合だ。

LPLチーム紹介後編では、2019年春スプリットより新規参加の2チームを含む8チームをさらに紹介していく。前編に登場しなかったベテランチームも紹介するので、ぜひチェックしてほしい。

記事執筆:Merryday (@Merryday_lmn)

記事内画像出典:別に引用元を明記しない画像はLPL公式サイトおよびLPL公式Twitterより引用

■関連リンク
LPL 公式サイト (中国語)
https://lpl.qq.com
LPL リーグスケジュール (英語)
https://watch.na.lolesports.com/schedule?leagues=lpl
LPL 2019 Spring データページ (Leaguepedia、英語)
https://lol.gamepedia.com/LPL/2019_Season/Spring_Season
LPL 公式配信チャンネル (いずれも英語)
https://www.youtube.com/user/LoLChampSeries
https://www.twitch.tv/lpl1
LPL 公式Twitter (英語)
https://twitter.com/lplenglish

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