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Steam「年間ベスト2018」ランキングから日本の“eスポーツ元年”を振り返る

Steamを運営するValveは、2018年にSteamで販売されたゲームの「売り上げ上位ランキング」を発表した。


販売本数や販売総額は公表されておらず、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズという4つのランク帯にそれぞれのゲームタイトルが並ぶという方式だ。その中には、無料、有料を問わず多くのeスポーツタイトルも並んでいる。

今回は、ランキングに登場する主なeスポーツタイトル、日本発のタイトルを眺めながら、2018年のeスポーツをゆる〜く振り返ってみよう。

ちなみに、多くのタイトルが年末年始のセールを実施中なので、気になっていたタイトルもお得に購入できる。

Steam年間ベスト2018 売り上げ上位100

プラチナ:Tier 1クラスのゲームがランクイン

売上トップに位置するプラチナのゲームには、当然のごとく、eスポーツタイトルとして世界中で遊ばれている作品が多数ランクインしている。


無料ゲームとして、MOBAと呼ばれるRPG+アクションの『Dota 2』、2012年に発売されて以来根強い人気を誇るFPS『Counter Strike: Global Offensive』の2タイトルが入っている。2本とも世界のeスポーツシーンではプレイ人口、観戦人口ともにトップクラスの人気作だ。日本ではまだその域には達してはいないが、いずれも日本語に対応しており、なにより無料で遊べる。MOBA、FPSそれぞれの代表的なゲームとも言えるので、これまで縁遠かった人もこの長期休みを利用して気軽に遊んでみてはいかがだろうか?

有料タイトルとしては、野良連合が世界大会でベスト4まで上り詰めた『レインボーシックス シージ』がランクイン。今年日本で最も急成長したeスポーツタイトルだろう。また、今年から日本プロリーグが正式にスタートした『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』も高い人気を誇っており、いずれも2019年はさらにプレイヤー人口、観客ともに拡大が見込まれる。

また、『ロケットリーグ』も、値段の安さとラジコンを使った3人制サッカーゲームというルールのわかりやすさから、今年一気に広まったタイトルと言える。先日開催された全国高校eスポーツ選手権でも指定タイトルに選ばれるなど、性別、年齢などを問わず遊べるという意味でもこれから注目のゲームだ。

ちなみにeスポーツ以外のタイトルでも、世界的な人気作が並んでいる。PlayStation Award 2018も獲得した『モンスターハンター:ワールド』をはじめ、GTAシリーズ最新作『Grand Theft Auto V』『ファークライ5』『アサシンクリード: オデッセイ』といった、オンラインはもちろん、ひとりでもじっくり遊べるゲームがランクインしている。

ゴールド:動画配信で人気が急上昇?

ゴールド帯のタイトルを眺めると、eスポーツとして遊ばれているものはほとんどなく、スタンドアローンで遊べるタイプのRPGが多くみられる。


いずれも日本ではあまり縁がないように感じられるかもしれないが、それは日本語化されているタイトルが少ないため。公式にサポートされているのは、『WITCHER 3: HUNT』『アサシンクリード:オリジン』『ARK』『DEAD BY DAYLIGHT』『ジュラシックパーク』くらいだ。

その中でも今年ヒットしたのがオンライン鬼ごっこゲーム『DBD』だ。リリースは2016年と古い作品だが、本田翼がプレイ配信をしたことで話題にもなった。価格が安く、カジュアルに遊びやすいという点も人気を集めた理由だろう。

シルバー:日本の超大作RPGがランクイン

シルバー帯も、大ヒットしたゲームは多数存在するものの、eスポーツタイトルに絞るとやや寂しい。


裏を返せば、eスポーツタイトルとして大会などが開かれるだけで、売り上げ的にも大きなアドバンテージを得られるのかもしれない(もっとも「タマゴが先かニワトリが先か」という議論と同じで、そもそもプレイヤーが存在しなければ大会も開けないという意味では、eスポーツと銘打ったからといってすぐに人気になるわけではないが)。

そんなシルバー帯でALIENWARE ZONE的に注目のタイトルと言えば、『FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION』だ。FFシリーズ最新作という人気は世界でも健在。MODに公式対応して様々なキャラクターの外見で遊ぶことができた。特にPS4版が先行して発売されているなかで登場したPC版がこの位置にいることからも、根強いファンが存在することが伺える。

ALIENWAREとしても、その高い要求スペックに対応したFFXV推奨モデルが登場し、人気を博した。
・オープンワールドの世界が広がる『FFXV WINDOWS EDITION』の美麗な映像と広大なマップを自由に旅しよう! 【『FFXV WINDOWS EDITION』レビュー・前編】
・FFXV推奨パソコンの「ALIENWARE 17」でFFXV限定ギミックを楽しもう!【『FFXV WINDOWS EDITION』レビュー・後編】

ブロンズ:スポーツゲームがランクイン

ブロンズ帯まで降りてくると、ビッグタイトルだけでなく、純粋にSteam内で盛り上がったゲーム、というものが増えてくる。

そのなかでeスポーツに注目すると、バスケットボールゲームの『NBA 2K18』とその最新作『NBA 2K19』が早くもランクイン。2018年からアメリカのプロスポーツリーグが「NBA 2K eLeague」をスタートさせており、サッカーの『FIFA』シリーズと並んでリアルスポーツ→eスポーツの代表作となっている。

また、最新作も発売された人気FPSのひとつ『Call of Duty: WWII』もここにランクインしている。日本ではPS4版による大会がメインだが、PC版も世界では根強い人気を誇っている。

それ以外では、10月に発売されたばかりの『ソウルキャリバーVI』が対戦格闘ゲームとして唯一ランクイン。2019年2月の「EVO JAPAN 2019」でもプレイタイトルとして選出されており、対戦格闘ゲームとして2019年の盛り上がりにも期待が高まる。

日本発のゲームとしては『二ノ国II』『FINAL FANTASY XIV』『ソードアート・オンライン フェイタル・バレット』『ニーア オートマタ』なども名を連ねている。

最多同時接続プレイヤー数ではなんのタイトルがトップ?

Valveが今回発表したランキングには、「最多同時接続プレイヤー数」というものもある。オンライン対戦が中心のeスポーツの隆盛を知るにはいいデータだ。

Steam年間ベスト2018 最もプレイされたゲーム

こちらもプラチナ〜ブロンズというランク分けになっている。主なeスポーツタイトルは以下のとおり。

●プラチナ
レインボーシックス シージ
『Dota 2』
『Counter Strike: Global Offensive』
『PLAYERUNKNOWN'S BATTLE GROUNDS』

●ゴールド
ロケットリーグ

●シルバー
『NBA 2K19』
『NBA 2K18』

●ブロンズ
『Call of Duty: WWII』
『シャドウバース』
フォーオナー

順当なランキングになっているが、注目はスマートフォンを中心に遊ばれている『シャドウバース』。実は無料のPC版がSteamで配信されているのだ。

世界的には『ハースストーン』の方が有名だが、日本ではそれほど盛り上がってはいない。12月に優勝賞金1億1000万円の大会が開催されるなど、日本のeスポーツカードゲームとしては最大のタイトルになっている。一攫千金を目指して(?)、今からPC版で始めてみてもいいかもしれない。

日本のeスポーツ元年の終わりに

いかがだっただろうか? Steamのランキングから、日本と世界で人気のeスポーツを駆け足でご紹介してきた。

これまで幾度となく語られてきた「日本のeスポーツ元年」だが、年末を迎えて、今年こそ本当の意味で元年と言える年になったと確信しているeスポーツ関係者は多いだろう。

流行語対象への「eスポーツ」のノミネート、プロチームやプロゲーマーの増加、日本のeスポーツを牽引するJeSUのような団体の誕生、テレビなどメディアでのeスポーツの拡大、eスポーツゲームの動画配信の増加などなど、元年と呼ぶにふさわしい年になったと、ALIENWARE ZONE編集部も実感している。

そして、来たる2019年はeスポーツ定着2年目。猫も杓子もeスポーツを取り上げてきた1年目から、より直接的な成果が求められ、さらに大会の数や関連する企業の増加なども見込めるはずだ。

ALIENWARE ZONEとしても、2019年も引き続き、PCゲームを中心にeスポーツシーンを盛り上げ、「勝つため」の情報をお届けしていく所存だ。


2019年が、ゲームを愛するすべての人にとっていい年となりますように!


■関連リンク
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Steam 年間ベスト2018
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