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【『LoL』世界大会2018】新たな時代の幕開け! 新王者戴冠の決勝戦

目次
  1. ノックアウトステージ 決勝(FINAL)―圧倒的な力
  2. 漂泊の勇士、至高の座へ至る
  3. 記録を伝説とするための新たな旅路へ
リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』世界大会「World Championship(Worlds)」が11月3日、クライマックスとなる決勝戦を迎えた。

Wolrdsの決勝戦には、アジア地域が広く参戦するようになったSeason 2(2012年)以降、常に韓国(LCK)チームの姿があった。Azubu Frost(AF)、SK Telecom T1(SKT)、Samsung Whilte(SW)、KOO Tigers(KOO)、Samsung Galaxy(SSG)。

しかし今年の決勝戦に残った2つのチームはLCKチームではない。レギュラーシーズン、そしてWorlds中も圧倒的な強さを見せ続けた中国(LPL)のInvictus Gaming(IG)。Season 1以来7年ぶり、二度目の決勝進出を果たしたヨーロッパ(EU)のFnatic(FNC)。東西から我こそはと名乗りを上げた、新しい実力者たちだ。

いずれのチームが勝利しても、Worldsの歴史に今までとは全く異なる一文が書き込まれる。夕闇に沈む仁川文鶴競技場で、二つのチームが、たった一つのサモナーズカップを巡る最後の戦いに挑んだ。

ノックアウトステージ 決勝(FINAL)―圧倒的な力

▲最先端のAR技術を駆使した豪華な開会式に引き続き、戦いの幕が切って落とされた

初戦、青側を選択したFNCはイレリアを真っ先にピックし、ミッドレーンのCaps選手によるゲームメイクを狙う。一方のIGは飛び込んでくるチャンピオンに強いリサンドラをミッドレーンのRookie選手に渡し、攻撃的なアクションはジャングルのNing選手のカミールを起点とする構成で迎え撃つ構え。

この試合でもIGのソロレーンにおける強さは健在で、ミッド・トップともに大きなダメージを出すチャンピオンではないにもかかわらず、FNCに対して有利な状況を作っていく。ここにNing選手のカミールが的確なガンクを決めることで、有利な状況を大きなゴールド差として確定させていった。そのままIGが押し込んでまずは勝利。

FNCは物理ダメージに偏りすぎた構成で序盤の有利を取りきれなかったことや、Rekkles選手がジンを選択したため、ビハインドを背負った状況でダメージ量が不足していたことから、良い形で仕掛けることができても成果としてのキルを得るまでに至らなかった。

▲優勝への思いの量がどれだけであろうとも、結果をつかむのはこれまで積み上げてきた己自身

続く第2試合、初戦を勝利したIGが赤側を選択した。カミールをバンして初手にアーゴットを選択するFNCに対し、IGはイレリアを取り上げる。さらに前半のピックでJackeyLove選手にルシアンを渡し、5番目のピックではシンドラを取ることにより、IGはFNC側のピックが確定した後にイレリアをトップレーンへと送って見せた。この結果、三つのレーンがいずれもFNCに対して早い時間帯に有利な構成を作ることに成功。特にトップレーンのTheShy選手が操るイレリアはNing選手のグラガスの支援もあって圧倒的な成長スピードに乗り、FNCの後衛を打ち砕き、IGが2勝目を手にした。

▲何か策はないのか……一丸となって一筋の光明を探す

IGの優勝まであと1勝となった第三試合。FNCはトップレーナーをBwipo選手からsOAZ選手に交代し、さらに赤側を選択してピック順を変更する。しかし手に負えなくなる可能性の高いアサシンチャンピオン(アカリ、ルブラン)を放置できないことから、Ning選手のカミールをバンすることができず、またIGが最初にラカンを選択したことでADCの選択がザヤに絞られてしまう。さらにIGは、ジャングルのBroxah選手を狙い撃ちにしたバンで、FNCの首を容赦なく絞めにかかる。結果としてカミール+ガリオをはじめとして、相手に飛び込む際のシナジーが強力なラインナップをIGが揃える形で第3試合が始まった。

この試合では、立ち上がりこそIGがファーストブラッドをFNCに渡す形で始まったものの、Ning選手のカミールがボットレーンに干渉して戦闘が発生するたびに、JackeyLove選手のカイ=サにゴールドが集まっていく。FNCも前の2試合よりはペースを渡さず、バロンスティールを決め、さらにはRekkles選手のザヤにキルを集めることができていたが、強引に仕掛ける権利を常に握ったIGを跳ね返すことはできなかった。

短くも激しい戦闘の後、赤側のネクサスが四散。ここに新たな王者が誕生した。Worlds2018を制したそのチームの名は、Invictus Gaming。チーム創設7年目にして、LPLチーム悲願のWorlds優勝である。

漂泊の勇士、至高の座へ至る


IGはLPL(2013年開設の中国公式トップリーグ)よりも歴史が古いチームだ。2011年に設立されて以来、ずっと中国の競技シーンで戦ってきた。しかしその歴史は平坦ではなかった。

レギュラーシーズンこそ好調なのだが、プレイオフではTeam WE(WE)・Edward Gaming(EDG)・Royal Never Give Up(RNG)といった、国際大会で見かけるチームに後塵を拝する形となっていた(そのため、MSIやWorldsで見かけることが少なかった)。

2014シーズン終了後のKRエクソダスでRookie選手とKaKAO選手をKT Arrowsから獲得し、Worlds 2015にこそ出場できたのだが、結果はグループステージ敗退。この年はLPLチームが外国人選手による補強の難しさを知る年になってしまった。

2016年のチームは低迷。そこからロースターを入れ替え、再びレギュラーシーズンを戦えるようになり、しかしプレイオフではあと一歩がまだ届かない……。IGもまた「無冠」のチームとしてWorldsへと参戦したのだ。

▲FinalのMVPはNing選手。相方の引き抜き、ADCからジャングルへの転身といった苦難の末に勝ち取った栄誉

2015年以来のスタメンはRookie選手のみ。2016年にBaolan選手、2017年にDuke選手、TheShy選手、Ning選手、そして2018年に加わった新人のJackeyLove選手と、IGは少しずつピースを揃えていった。設立から7年、紆余曲折を経てついに彼らはLPLの、そしてチームの悲願であるタイトルを勝ち取った。

Rookie選手にとってはチームが自らを獲得した理由である「Worlds優勝」を完遂した瞬間であり、KT時代にもついに果たせなかった王座の獲得でもあった(余談だが、Rookie選手は優勝後のSNS上のやりとりで、LPLのホスト役を勤めているXiao Yuさんとの交際を公にしたとか)。

また、決勝戦こそ出場することはなかったが、Duke選手は2016年のSKTでの優勝と合わせて、『LoL』史上初めて異なる地域の2つのチームでWorlds優勝を果たしたプレイヤーとなった。

記録を伝説とするための新たな旅路へ


IGは2018年の世界大会においてLPL初の優勝チームという記録を残した。そして2018年の競技シーンも一つの決着を迎えた。

そして、全てのチームとプレイヤーはすでに2019シーズンを見ている。

今大会でこそ適応が遅れてまさかの敗退となったLCKだが、来年は再び地域が誇るハンドスキル、分厚いコーチ陣による洗練された戦略を引っ提げて帰ってくるに違いない。また、ヨーロッパや北米も現在の大会形式では最高の結果を残しており、勝ち上がったチームから同地域の他のチームも多くのことを学んだはずだ。

そして今や王者となったIG。彼らはどうだろうか?

かつて『LoL』の競技シーンに君臨した不死の魔王の言葉によれば、「伝説となるには(我々に)一度勝っただけでは十分ではない」。

LPLに戻ったIGを待ちうけるのは、2018シーズンの規模拡大によって上がってきた新鋭のチームたち、長くシーンのライバルだったEDGやRNGといった名門であり、彼ら全てが挑戦者として立ちはだかる。

プロ1年目にして世界大会優勝を成し遂げたJackeyLove選手は、2013年にデビュー年でWorldsタイトルを勝ち取ったSKTのFaker選手と同じく、覇権を築くような勝利を積み上げていくのだろうか?

『LoL』競技シーンで何年も勝ち続け、強さの象徴として記憶に残っているチームはただ一つ。

IGは自らがそれを超える新たな伝説となるため、新たな戦いに身を投じる。

彼らの前にはLPLの、そして世界中のチームが待ち受けることになる。

全ての地域の2019シーズンの到来が楽しみで仕方ない。ここからは誰も見たことのない世界が待っているのだ。

写真:LoL Esports Photos(https://www.flickr.com/photos/lolesports/

■関連リンク
Worlds 2018:Final(決勝)ガイド - League of Legends Japan League
https://jp.lolesports.com/news/worlds-2018-finals-primer
2018 World Championship Knockout Stage VODs(英語配信アーカイブ)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLPZ7h6L6LC7Whu0zWRXvrVLAciyZLy1LR
LoLeSportsJP(LoL eSports日本公式YouTube チャンネル、日本語実況動画アーカイブ配信)
https://www.youtube.com/channel/UCiN3B0QRdL4wn1TMJ_cJyMQ/featured
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https://www.twitch.tv/riotgamesjp
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