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世界王者を巡るイスを手にしたのは──「Worlds 2018」準決勝レポート&決勝の見どころ【『LoL』世界大会2018】

目次
  1. ノックアウトステージ 準決勝(SEMI FINALS DAY1/DAY2)
    1. Invictus Gaming(IG) vs G2 Esports(G2)ー今ここに花開く、中国の古豪
    2. Fnatic(FNC) vs Cloud9(C9)ー大西洋を挟む2地域、誇りを懸けた戦い
  2. 決勝戦(FINALS)の見どころ
    1. TheShy選手がトップレーンを支配するゲームを阻止できるか?
    2. ミッドレーンの結果=試合結果ではない
    3. レーン戦を動かすジャングル同士の戦い
    4. JackeyLove選手はまだ奥の手を秘めているのか?
  3. Prove Youself! 世界の頂点を決める戦いへ
約1カ月間にわたって繰り広げられてきた激戦、『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』プロシーン一年間の総決算である世界大会「World Championship(Worlds)」も、今週末11月3日(土)の決勝戦でいよいよクライマックスを迎える。

世界各地の公認トップリーグより集まったトップチームたち。プレイインステージは12チーム、グループステージは16チームと、にぎやかながらも激しい戦いが繰り広げられてきた。グループステージを勝ち抜いてノックアウトステージに上がった8チームは、準々決勝で4チームに、そして先週末の準決勝で2チームへと選り抜かれている。

韓国南西部の主要都市である光州で、先週末に繰り広げられた準決勝。2つの対決の経過を振り返り、文字通り世界最高峰の戦いとなるであろう決勝を観戦する上でのポイントも挙げていきたい。

ノックアウトステージ 準決勝(SEMI FINALS DAY1/DAY2)

Invictus Gaming(IG) vs G2 Esports(G2)ー今ここに花開く、中国の古豪

▲「地域最後の希望」たちが敗退していく中、中国ファンの期待を一身に背負うこととなったIG

中国リーグ(LPL)第1シードにして今大会優勝候補のひとつ、Royal Never Give Up(RNG)がまさかの敗退を喫したため、LPLの期待を一身に背負うことになったInvictus Gaming(IG)。ヨーロッパ(EU)第3シード出場ながら、RNGを下して準決勝に進出したG2 Esports(G2)。この2チームがまずは準決勝第一対戦で激突した。

安定したボットレーンにくわえ、トップとミッドには強力なチャンピオンを選択し、中盤以降はポジションを入れ替えてサイドレーンを押し込む「1-3-1」フォーメーションで勝ち上がってきたのがこれまでのG2だ。この戦術に対し、IGの強烈なソロレーナーたちが牙をむく展開になった。

G2が「エイトロックス」を選択したレーンに対して「ジェイス」でカウンターし、エイトロックスを失速させたうえでゲームの主導権を握ったIG。第1試合はミッドレーンでRookie選手が、第2試合はトップレーンでTheShy選手が、ジェイスを操りG2側のエイトロックスを責め立てる。機動力という点では優れているとは言いがたいエイトロックスに対し、一方的に有利なレーン戦を展開して見せた。

特に第2試合のTheShy選手がプレイしたジェイスは、完璧と評されるほどの活躍を見せてそのまま2勝をもぎ取った。第3試合ではジェイスをバンしてG2が拮抗する試合運びを見せていたものの、ここでも試合を決めたのはTheShy選手だった。ドレイクを巡る攻防戦のさなかに彼の操るエイトロックスの大剣がG2のチャンピオンをまとめてノックアップし、そのまま試合の流れを決めたのだ。

結果的に、IGは3連勝で決勝進出を決めることになった。LPLのチームとしては三度目、Uzi選手が所属していない中国チームとしては初の決勝進出である。一方のG2は、あと一歩でタイトルに手が届かないレギュラーシーズンの末、第3シードからの出場となったものの、本戦ではRNGを下すなどの活躍を見せた。「国際大会では勝てないG2」と言われてきた評価を覆しつつも、ベスト4で大会を終えることとなった。

▲プレイインから続いてきたG2の旅は終わった。来年はEU LCSにとって変革の年だが、再び国際大会で彼らの姿を見られることを願いたい

Fnatic(FNC) vs Cloud9(C9)ー大西洋を挟む2地域、誇りを懸けた戦い

▲4年以上前から切望してきた夢へ向けて進む

「今年のNA(北米リーグ)はいつもと違う」ということを今大会で証明してきたCloud9(C9。2012年以来のWorldsでは初のベスト4入り)と、各地域第1シードで唯一勝ち残っているヨーロッパの雄Fnatic(FNC)が、準決勝2日目を戦った。

第1試合でFNCはトップレーンでの「ビクター」をバン・ピックの早い段階で見せつつ、C9のSneaky選手が本大会で使用していた早い時間帯に強いマークスマン(ルシアン、ドレイヴン)をバンすることでトップ・ミッドが序盤に重要となる形勢となった。真っ先にFNC側がBroxah選手とCaps選手のコンビネーションで仕掛け、ミッドレーンで最初のキルを取ると、そのまま常に先手を取って差を押し広げた末に第1試合を勝利した。

第2試合では、C9側がまずバンでCaps選手を対象としたバン戦略を取り、さらにピックではビクターを先に取り上げてボットレーンで使用する構成を見せる。対するFNCのCaps選手は「アジール」を選択した。今シーズンは以前ほど強力な選択とは見られていないが、終盤のダメージ量が大きくハンドスキルに優れたプレイヤーによるアウトプレイも多いチャンピオンがアジールだ。

マッチアップの有利と序盤の強さからC9がボット側を中心に優勢で、トップ側はジェイスを取ったFNCがゴールドで有利という状況から始まり、中盤は強力な範囲ダメージを揃えたチャンピオン同士での戦闘が続く展開となった。しかし、FNCがバロン獲得に繋がる戦闘を制し、天秤はFNC側へ傾く。それでもC9もタワー下での防御からうまく反撃していたのだが、最後の最後にCaps選手のアジールが一気に4体のチャンピオンをキルするアウトプレイを見せ、FNCが2勝目をもぎ取った。

第3試合、FNCは再びトップビクターを選択。C9側はピックの早い段階でルシアンを確保して、Sneaky選手に序盤から攻撃的に出られるカードを手渡すことに成功する。チャンピオンの構成上、レーンを押して仕掛けやすいC9側に対して、決定的なリードを与えないFNCがトップ側で次第にリードを作っていく。Bwipo選手が操るビクターは十分な装備が整うと集団戦で縦横無尽の活躍を見せ、C9の苛烈な抵抗と相まって後半は一気にキルゲームへと突入。約35分の試合時間で互いの合計キル数が40という、血まみれの展開をFNCが制した。Season 1(2011年)以来の、そして現在のように世界中からのチームが参戦する形となったWorldsでは初となる、決勝戦進出だ。

▲結果だけ見れば準決勝で1勝もできなかったC9だが、ベスト4入りは北米チームとしては現在の大会形式では最高の結果だ。夏シーズンのロースター変更により、一時は最下位だったチームの躍進としては驚くべきものといえるだろう

決勝戦(FINALS)の見どころ

1カ月以上続いたWorldsも残すところ、Bo5形式の1試合のみを残すこととなった。決勝戦の対戦カードはFNC vs IG、奇しくもグループDを争った2チームの再戦である。両チームともに準決勝では強力な試合運びで勝利しているが、その形は異なる。決勝を観戦する際にポイントとなりそうな点を挙げていきたい。

TheShy選手がトップレーンを支配するゲームを阻止できるか?

対G2戦のジェイス、対KT Rolster(KT)戦のフィオラとIGのトップレーナーであるTheShy選手はスプリットプッシュに強いチャンピオンでめざましい活躍を見せている(対KT戦は僅差で敗れこそしたが)。彼に試合を破壊されないようにバン・ピック上のマッチアップや序盤のガンクで抑え込む必要があるだろう。

▲FNC Bwipo vs IG TheShy。この対決に心躍らせているファンは多い

ミッドレーンの結果=試合結果ではない

勝ち上がってきた両チームともミッドレーナーは劇的なアウトプレイを見せるプレイヤーである。グループステージの試合ではRookie選手が最初のレーン戦では優位に立ったものの、最終的な試合結果としてはFNC側が2勝で勝ち越すという結果になった。また、FNCは準々決勝の対Edward Gaming(EDG)戦で試合にネクサスを破壊する瞬間まで獲得ゴールドで負けたまま勝利するという、マクロ面で相手を出し抜く巧みさをも持っている。これをレーン戦の有利で覆すには、圧倒的な差で勝ちきる必要が出てくる。

レーン戦を動かすジャングル同士の戦い

グループDの最終日は、FNCのBroxah選手が各レーンに対して非常に良くアクションを起こして、試合の主導権をFNC側へと引き寄せることに成功していた。決勝戦でも同じゲームメイクが可能だろうか? グループステージ最終日から2週間が過ぎ、両チームともさらなる研究と練習試合の末に修正を行っており、単なる再現はありえないだろう。IGのNing選手は今大会で様々なチャンピオンを使用しており、そのバリエーションがピックに対してどのように影響を及ぼすのかも注目だ。

JackeyLove選手はまだ奥の手を秘めているのか?

IGのボットレーンを務めるJackeyLove選手は、強力と言われながら大会入りしたものの、特に目立った結果を出せていないチャンピオン「カイ=サ」(今大会での総合戦績は19勝22敗)でも非常に高い勝率を出している(JackyLove選手のカイ=サでの今大会の戦績は6勝2敗)。しかし、彼はLPLにおいてはルシアンやヴァルス、ドレイヴンといったチャンピオンも使いこなしている。序盤からレーンで戦うなら、カイ=サよりも早い時間帯に強い選択肢も多いはずだ。決勝戦でのピックは変わるのだろうか?

▲準決勝終了後、サモナーズカップを挟んで睨み合う両チーム

Prove Youself! 世界の頂点を決める戦いへ

Fnatic vs Invictus Gaming。この対戦カードには東西の競技シーン、そして「Worlds」の歴史が凝縮していると言っても過言ではない。

Fnatic。Season 1(2011年)、競技シーンの始まりの王者。ヨーロッパ、そして西洋を代表し続ける名門。常に力を求め、若い新人を育てることを厭わず、歴史に名を残す選手を輩出し続ける、力強い組織。

Invictus Gaming。設立7年目にしてサモナーズカップに手が届くところまでやってきた古豪。Worlds優勝経験、なし。傭兵として世界各地に進出した韓国人選手が居を定めることができた、数少ない国外チーム。

Finalsの戦場から、サモナーズカップを掲げて持ち帰ることのできるチームはたったひとつ。

「League of Legends World Championship 2018 Finals」は11月3日(土)開催。16時30分よりオープニングセレモニー、17時より試合開始予定となっている。混迷の2018シーズン、世界でただひとつの光をつかむのはどちらのチームだろうか。

写真:LoL Esports Photos(https://www.flickr.com/photos/lolesports/

■関連リンク
Worlds 2018:Final(決勝)ガイド - League of Legends Japan League
https://jp.lolesports.com/news/worlds-2018-finals-primer
2018 World Championship Knockout Stage VODs(英語配信アーカイブ)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLPZ7h6L6LC7Whu0zWRXvrVLAciyZLy1LR
LoLeSportsJP(LoL eSports日本公式YouTube チャンネル、日本語実況動画アーカイブ配信)
https://www.youtube.com/channel/UCiN3B0QRdL4wn1TMJ_cJyMQ/featured
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https://www.twitch.tv/riotgamesjp
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『リーグ・オブ・レジェンド』世界大会「Worlds 2018」特集