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「Summer Splitを通して、チームの成長に注目してほしい」〜LoLチーム「Burning Core」Roki選手インタビュー

1年ぶりに国内プロリーグ『LJL』に復帰した『リーグ・オブ・レジェンド』(以下、『LoL』)のプロチーム「Burning Core」は、シーズン序盤から2ラウンド連続で勝利し、順調な走り出しを見せている。「LJL」出場経験者と今回初出場のルーキーが入り混じるメンバーのなかで、やはりファンの注目を集めたのは、およそ1年半のブランクを経て「LJL CS」から「LJL」に戻ってきたRoki選手だろう。


今回、Round2終了後のインターバル期間に、Burning Coreの中心メンバーであるRoki選手にインタビューする機会を得ることができた。7月14日のRound3では、残念ながらDetonatioN FocusMeに破れてしまったものの、戦略面で光るものを見せてくれた。今日7月15日に22歳の誕生日を迎えた彼に、個人、そしてBurning Coreというチームのこれまでとこれからの歩みについて語ってもらった。

●Burning Core LJL 2018 Summer Split Roster
Raiya(Top)
Wilder(Jungle)
Roki(Mid)
Haretti(ADC)
Mocha(Support)
Taitei(Sub)
Yuhi(Sub)
Lavrie(Sub)

「LJL CS」で戦い続けた理由

──そもそもRoki選手は、いつ頃から『LoL』をプレイし始めたのでしょうか?

Roki:ゲーム自体は小学生の頃からずっとやっていました。対戦ゲームとしては中学時代にFPSをプレイしていて、『LoL』は高校1年生からです。

高校1年生の頃は、まだFPSも結構やっていたんですが、みんなが『LoL』にハマりだした時期があって、スクリム(練習試合)をしてくれる相手がいなくなっちゃって。それで、当時のメンバーで「俺たちも『LoL』をやってみるか」という話になって、プレイするようになったんです。


──18歳で最初のチーム『DeToNator』に加入し、アマチュア大会「Logicool G CUP」などで優勝。そして、19歳から20歳にかけては「LJL」チーム『Rampage』のメンバーとしてプロ活動をされていました。「LJL 2016 Summer」で優勝を果たし、国際大会「IWCQ 2016」にも出場。そんなはた目から見ると順調にキャリアを積んでいるように見えた時期に「新チーム設立のための引き抜き行為を行った」としてペナルティを受け、チームを脱退したというニュースが出て、とても驚かされました。あの当時はどういった状況だったんでしょうか? 

Roki:「LJL」で優勝はしたんですが、あまり嬉しくはなくて、「もっと他にいいチームがあるんじゃないか」とか、いろいろな選択肢を考えていました。新チームについては、そこまで真面目に考えてはいなくて、作れたらいいなぁという程度だったんです。

──その後、2部リーグ「LJL CS」参加チーム『SCARZ』に加入されましたよね。当時は1部チームに入るという選択肢はなかったんでしょうか?

Roki:ペナルティを受けて脱退したということもあって、1部チームからの引き合いはあまりなかったです。そんな状況のなかで、たまたまSCARZが声をかけてくれて、そのまま加入しました。

──それから2部リーグで1年を過ごしましたが、その間、1部チームからの加入オファーもあったと聞きます。それでも、2部リーグで戦い続けていた理由を教えてください。

Roki:オファーの話は来ていたみたいなんですけど、他のチームに行くことは考えたことはなかったですね。「このチームで1部に行ける」と信じていたので。一度入れ替え戦(LJL 2017 Summer Promotion)で負けちゃいましたけど、そのタイミングで1部のチームに入るのは嫌だなと。またゼロから始めて、1部を目指したいと思ってやっていました。

──この1年間、チームの体制が『SCARZ』から『SCARZ Burning Core』に変わって見事1部に昇格されましたよね。さらに、現在の『Burning Core』へと変わり、メンバーの入れ替えなども多数ありましたが、一番印象に残った出来事は?

Roki:今年の春の入れ替え戦(LJL 2018 Spring Promotion Series)で勝利した後にDaraがチームを辞めちゃったことは、やはり大きかったですね。一緒に勝ち上がったメンバーが抜けてしまうのは残念で、すごくショックを受けてしまって……。特に、Daraはチーム内でコーチ的な役割もしてくれていたので、「このチーム、これからどうなるんだろう」という不安もあって。当初ほどではないですが今も辛いです。


──引退について、Dara選手から事前に相談などはあったんですか?

Roki:シーズン中にはそんな素振りもなかったので、すごく衝撃を受けました。でも本人からしたら相当辛かったみたいです。入れ替え戦に勝った2日後ぐらいにDaraが「もう辞める」と最初に俺に話してくれて、もちろん引き留めたんですけど無理だと言われて、Wilderもずっと話してくれていたんですがダメでした。

──Dara選手が引退した際に報じられた一連のニュースによって、日本のLoLコミュニティがいまだにざわついている印象もあります。競技をするうえで支障に感じられたりすることはありますか?

Roki:そこはとくになにも感じませんね。それどころではないというか、Daraが抜けた穴をどう埋めるかということに集中していますから。

新たなBurning Coreのチームと仲間たち

──これまでRoki選手はいろんなチームに所属されてきました。そんなRoki選手からみて、現在のチーム『Burning Core』にはどんな印象を持たれていますか?

Roki:選手の管理がしっかりしていて、住居や食事、定期的なマッサージもあって、『LoL』をプレイするにはすごく良い環境だなと思います。選手の名刺を用意してくれて、サインも渡しやすかったりして、他のチームとは結構違いますね。

▲取材当日はチームのボディメンテナンスの日。ちょうど鍼による治療が行われていた

──現在のBurning Coreのことをよく知らない方に向けて、簡単にチームメイトを紹介していただけますか?

Roki:TOPのReiya選手は、うまいんですけどすごくマイペースな子です。ゲームの中盤からチームを支えてくれるのが彼ですね。

JUNGLERのWilderは「LJLのJUNGLEに強いやつはいない」とか言っちゃうほどビッグマウスで、それが言えちゃうくらいの実力があると思います。ゲーム序盤は彼からゲームを作っています。彼はプロ意識が高くて、味方のミスをどんどん指摘してくれたり、チームが勝つために全力を尽くしてくれています。

BOTのADCのHarettiさんとSUPPORTのMochaは雰囲気がすごく似ていて、なんというか……すごく平和? ですね。しゃべってはいるんですけど、言い争ったりはしなくて、お互い尊敬しあってるように見えます。BOTは安心感がありますね。

──よくチームメイトを家族に例えることがありますが、Burning Coreを家族に置き換えると、どんな家族構成になるでしょうか?

Roki:Wilderが「俺が仕事をしてくるぞ」みたいなお父さんで、Mochaが家でみんなの面倒をみてくれる、みたいな感じで。Harettiさんが長男で、俺が次男、Reiya選手が末っ子、ですかね。

オフラインの「LJL」はモチベーションが上がる

──現在のメタについて、率直な感想を聞かせてください。

Roki:ソロランクは楽しいと思います。今のチームに合っているメタだと思うんですが、MIDだとやれることがあまりないので、ちょっと退屈であまり好きではないですね。

──チームとしては、今シーズンに入って2連勝されています。手ごたえはいかがですか?

Roki:Wilderのジャングルが「LJL」でも通用していて、手ごたえはすごくあります。ただ、チームとしては「どこを目指して、どういう練習をしたらいいか」はまだ迷っているところがあります。

──Roki選手個人として、久々に「LJL」へ出場してみていかがでしょうか?

Roki:今は100%の状態でプレイできていないので、まだまだ修正できる点があるかなと思っています。まだ2試合しかしていないのでわからないですが、そんなにリーグのレベルが上がっているようには感じないです。自分たちも相手もお互い成長していると思うので、変化がわからないのかもしれませんが。


──今年から「LJL」全試合がオフラインでの開催となりましたが、そうした変化についてはどのように感じられていますか?

Roki:やはりオフラインだとプレイのモチベーションが上がるので楽しいですね。勝ったあとにはファンミーティングもあって、『LoL』をしていて楽しいなと感じます。

──開幕前、今シーズンの目標は「ひとまず3位」と発言されていましたが、実際に戦ってみた今も目標は変わりませんか?

Roki:もう2勝したので、もっといけるんじゃないかと思ってるんですけど(笑)。とりあえず、今年は3位、4位を目指して入れ替え戦にはいかないようにうまくやりたいですね。

相手するチームとしては、DetonatioN FocusMeが一番辛い相手だと思っています。個人の実力だけで言ったら、たぶん互角にわたりあえると思うんですけど、自分たちがまだ確立できていないチームプレイが確立できていて、チームとして強いので。

──「LJL」において、Roki選手の個人的な目標はありますか?

Roki:相手のJUNGLERにガンクされても、1人で死なずに相手を倒し切るプレイヤーになりたいですね。MIDで死ぬとWilderが不機嫌になるので、今は顔色をうかがいながらセーフティにプレイしなくちゃいけなくて、そのバランスが難しいです(笑)。

勝つためには「自分がどう勝ちたいのか」という目標を常に考え続けること

──Roki選手の活動について、ご家族はどんな反応をされていますか?

Roki:『LoL』を始めた頃は、学校にも全然行かなかったので毎日親に怒られていて、「俺はプロゲーマーになる」って言い返していました。その時のレートはブロンズだったんですけど(笑)。『DeToNator』というチームで大会の決勝戦に出たとき、試合の配信を親が見ていたみたいで、「本当に強いんだね」と言ってくれて、それから認めてくれるようになりました。


ただ、今はちょっと親が……とくにお母さんが『LoL』に興味を持ってしまって……。チームメイトに「頑張って!」みたいなダイレクトメッセージを送るんですよ。たまにチームメイトから「今日、Rokiのお母さんからメッセージがきたよ」って教えてもらうんですよ。それ聞いて……恥ずかしいんですよね(笑)。

──本誌ALIENWARE ZONEは、「PCゲームで勝ち抜くためのメディア」ということで、読者の皆さまに勝つための情報を提供しています。Roki選手が考える「強くなるために必要なこと」を教えてください。

Roki:『LoL』を始めてからそれをすごく考えるようになりました。「自分がどういうふうに勝ちたいのか」という目標を立てる。たとえば僕は「レーンでソロキルする」だったり、「集団戦でキルする」とかを目標にして、その目標に対して「じゃあ、レーンでキルするためにはどうしたらいいか」を考えていました。

強くなるには、まず自分のやりたいプレイスタイルを考えて、それを実現するために必要なことを考えるといいと思います。それ以外は……ないですね(笑)。

──「こんな選手になりたい」という理想はありますか?

Roki:これまでショットコーラーができなかったので、できるようになりたいですね。最近、試合中に「何を話したらいいのか」「どの情報を伝えればいいのか」をよく考えるようになりました。

──最後にファンの方に向けて、メッセージをお願いします。

Roki:ファンの方々がすごく期待してくれているなかで、個人としてのパフォーマンスはあまり良いものを見せられていないので、もっと頑張って期待に応えられるようにかんばります。

チームとしては、Burning Coreはまだメンバー5人がそろっただけの段階で、これからどんどん強くなるチームだと思います。このSummer Splitを通して、チームとしての動きが成長していくところに注目してもらえたら嬉しいです。

※※※※※

当時まだ高校1年生だったRoki選手が両親に「プロゲーマーになる」と宣言してから、5年の月日が経った。彼は今、高校生の自分が思い描いた夢の中にいる。これまで、決して順風満帆な選手生活だったわけではない。ペナルティで「LJL」に出場できない期間もあった。チームメンバーの悲しい別れも経験してきた。それでもRoki選手は今シーズン、新たなチームメイトとともにトップシーンに戻ってきた。

LJL 2018 Summer Splitは、まだ始まったばかり。夢の舞台に返り咲いた、彼の勇姿に期待したい。



■関連リンク
Burning Core
http://burning-core.com/
Burning CoreのTwitter
https://twitter.com/burning_core
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