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「日本人ジャングラーとしてではなく、オレ個人のファンになってほしい」〜LoLチーム「Crest Gaming Act」hachamecha選手インタビュー

プロゲーマーがSNSで炎上を避けようと思った場合、簡単な方法が2つあります。
1つが発言しないこと。
もう1つが、当たり障りのない発言を選ぶこと。
「プレーで魅せる」のがプロゲーマーの本分だとすれば、どちらも割と合理的な方法と言えるでしょう。

逆にいうと、そのどちらも選ばず自分の意見を発信して、時に批判にあってもスタンスを貫く人には何かしらの「軸」があるはずです。
6月22日から始まる「League of Legends Japan League」(LJL)Summer Spritから1部に昇格したLoLチーム、Crest Gaming Act(CGA)のジャングラー、hachamecha(ハチャメチャ)選手もその1人。

今回はそんな彼にCGAを代表して、LJL昇格について、LJL唯一の日本人ジャングラーとして、CGAというチームについて、そしてSNSとの付き合い方について話を聞くことができました。取材は6月某日、Crest Gaming Actのゲーミングハウスにて、ほとんどのチームメンバーが同席する中でのインタビューとなりました。

●Crest Gaming Act LJL 2018 Summer Split Roster 
Nap(Top)
hachamecha(Jungle)
Lavie(Mid)
Alps(ADC)
Shield(Support)
atyamomo(Sub)



1つだけ先回りをすると、hachamecha選手とAlps選手はたぶん結構仲良しだと思います。それではどうぞ。

チーム入りはRamuneに誘われて

──はじめまして、まずはhachamechaさんの基本データから教えてください。今年の春までは学生だったんですよね。

hachamecha:そうですね。3月までは北海道大学の工学院に通いながら「LJL CS」の試合に出ていたんですけど、卒業して北海道に用事もなくなったので(笑)、ゲーミングハウスに最近引越してきたところです。

──ちなみに大学院では何をやってたんですか。

hachamecha:光のエネルギーを効率よく変換して使おう、という研究を。

──ソーラーパネルのすごいやつ、みたいな……?

hachamecha:細かいことを言うといろいろあるんですけど、まぁ大体そんな感じでいいです(笑)。

──と、ゲームの話に入っていきますと、『LoL』を始めたのはいつ頃なんですか?

hachamecha:シーズン1からやってるので、高校生ぐらいですね。高校の時はアメリカに住んでいたので、プロ選手と日常的にマッチングしたりするなかで自然に競技シーンも見始めて。

──すぐトップレベルまで上達したんですね。プロゲーマーになるっていう選択肢を意識し始めたのも同じ頃ですか?

hachamecha:自分がプロになる、っていうイメージはあんまりなかったんですよ。でも何年か前のLogicool G cupの時に、多分CGAのオーナーに言われたんだと思いますけど、いまPGMのRamuneから何回も個人で誘われて(笑)。それでじゃあやってみようか、と。

──大学院を卒業したタイミングで色々選択肢があったと思うんですけど、プロゲーマー以外で迷った進路ってありましたか?

hachamecha:えーと1年前のLJL昇格戦があった時に、あれって4月なんで普通は就職活動を始める時期じゃないですか。その時にプロを目指すことにしたので、いったん普通の就活は捨てたんですよね。だから新卒での就職はもともと考えてなかったというか。

──博士課程とかも考えず、ですか?

hachamecha:あんまり考えてなかったですね。まぁ今回は昇格できるでしょって思ってたんで。うん、負ける気しなかったですね。

──強気です。たしかに入れ替え戦は強い勝ち方でした。hachamechaさんから見てCGAはどんなチームですか?

hachamecha:割とどこからでもキャリーできるチーム、かな。チームによってはキャリーするレーンが決まってるところもありますよね。一番わかりやすいところだとUSGのBotとか。でもうちはMidもTopも……(ADCのAlpsさんを見て黙る)あとBotもね(笑)。試合の流れでどこからでも試合を作れるチームかなって。それはいいところだと思います。

建設的な話し合いができるのがCGAのいいところ

──せっかくなんでメンバーを1人ずつ紹介してください。


hachamecha:じゃあTopから。NapさんはLoLやってない割に異常に強いんですよ。この間も『このキャラはそんな自信ないんだけど』って言って2回くらいで『もうこのキャラできるわ』って言ってて、こいつ頭おかしいなって。

あとあの人、めっちゃマップが見えてるんですよ。(Alpsさんを見ながら)AlpsがBotでミスっても『今のフラッシュインはどうこう』って言うし、ジャングル内のオレの方も見えてて、オレがやろうとしてることも事前に察して合わせてくれるし。なんで、Topサイドはすごいつながってる感じしますね。

Alps:Topサイドは……。

──えっと、じゃあMidへ。

hachamecha:Lavieはプレーが暴力的っていうか、自分が一番強いんだぞっていうのを前面に出すタイプ。もちろんそのための努力もしてるし、その努力に自信があるんだと思います。オレとはリスクの感覚が違うので、組んだ最初は合わせるのにすごい苦労しました。でも、だんだんお互いの落としどころが見つかってきて最近はいい感じです。

──Botへいきましょう。

hachamecha:じゃあShieldから。

Alps:……。

hachamecha:Shieldはほんとに何でもできて文句なしです。メイジ系もタンク系もうまいし、ゲーム以外でも引っ越してきた初日にハウスの掃除始めたりお皿を洗いはじめたり。Supportのカガミだなって思いますね。

──ADCが飛びました。

hachamecha:Alpsはなぁ……。Aplsどうしよう。

Alps:いや、こっち向いて言われても。

hachamecha:これはAlpsに限らずみんなそうなんですけど、コーチとかチームメイトに何か言われた時に、そこから建設的な話し合いになるのがCGAの特徴ですかね。AlpsもMidからADCに転向して、最初はBotのレーン管理とかわかってなかったけど、1個ずつ覚えようっていう姿勢があるのはいいところです。

──モニターの右端にいつも「メモ帳」アプリを開いているんですね。えっと一番上は「ブラウムのE中はスキルを打たない」と。

hachamecha:まー、当たり前のことなんですけど。

Alps:……。

Jungleは「選択するロール」

──健気です。hachamechaさんご自身はどうですか?

hachamecha:え、これ自分もやるんですか。自分は難しいですね……。Alps、どう?

Alps:いつもこんな感じです。

──さすがです(笑)。じゃあ、ボケかツッコミかで言うと。

hachamecha:ツッコミです。

──ですよね。SかMかで言うとS。

hachamecha:ですね。

──じゃあちょっと角度を変えて、チームの中でJungleってどういう役割なんでしょう。

hachamecha:Jungleですか。選択するロールですかね。序盤のリソースをどのエリアに使うか、そのためにどこからスタートしてどのルートを取るか、どこで何をするかを状況に応じて判断しつづける、一番自由度の高いロール、かなと。


──いつからJungleメインなんですか?

hachamecha:4年くらい前からですね。昔はTopでイレリア専だったんですけど、日本から北米サーバーにつなぐと遅延があって、レーン戦でスキルを避けたり当てたりするのが難しかったんですよ。それでだんだんJungleが増えました。中立モンスターはスキル避けないんで(笑)。

──そんな消去法だったんですね(笑)。でも結果的には合っていた?

hachamecha:ということだと思います。どのロールでも人がやらないことをやるのが好きなんで、Jungleは自由度が高いのが気に入ってます。逆に言うと今回のスカトルみたいな、自由度が下がる変更はあんまり好きじゃないですね。

炎上について思うこと

──ふむふむふむふむ。だいぶ見えてきました。そしてこれはぜひ聞きたかったんですけど、hachamechaさんはなんというか、ときどき炎上するじゃないですか。

hachamecha:しますね。

──あれって周りの人に「気をつけろよ」とかって言われたりするんですか?

hachamecha:チームオーナーとかにはよく言われます。

──ああ、言われるんですね(笑)。個人的には楽しく見ている方でして、イメージとしては自分の考えに自信があるタイプなのかなと思うんですが、どうでしょう?

hachamecha:んー、自信があるというか、オレが思ったことをオレが言うのは自然だと思うんですけど、思ったことを言うとだいたい怒られますね。自分としてはSNSに自分と違ういろんな考えの人がいるとなるほどって思うし、どこが違うかを話し合うのも楽しいな、と。もちろんSNSの使い方も人それぞれなんですけど……。毎回怒られながら『ああこれはダメなのね』って覚えてるとこです。

──傍で見てて「これは炎上しそう」っていうときもありますけど、「それダメなのか」って思うときも正直あります。礼儀正しさの要求レベルって結構高いですよね。

hachamecha:北米とかヨーロッパだと選手同士がチャットファイトしてたり、ふざけて煽りあったりしてて、あのくらい自由でも楽しいのになって思いますけど。なかなか難しいですね。

──逆に、応援されてるなって感じるのはどんな時ですか?

hachamecha:んー、今は正直オレ個人というよりも『日本人Jungleが韓国人Jungleに通用するのか』っていう期待で応援してもらうことも多くて、もちろんそれもありがたいんですけど、できればオレ個人のファンになってもらえるようにしたいですよね。

──急にかっこいいこと言うんですね。では、hachamechaさんのセールスポイントを教えてください。

hachamecha:んー、なんですかね、やっぱTwitterになるのかな(笑)。まぁそれは試合を観てもらって、ってことで。

──はい、Summer Splitシーズン、楽しみにしてます。
自分の考えをストレートに伝えて、相手にもストレートな物言いを期待する。対等な関係と正確な話し合いを好む。そんなhachamecha選手は、合理性の人なのだと思います。

アメリカ暮らしの時期があったことと結びつけるのは短絡的かもしれませんが、個性とロジックを信じる、これまでLJLにあまりいなかったタイプのプレイヤーであることはどうやら間違いなさそう。

そして見たところ、CGAのチームにそのキャラクターが溶けこんでいるのも印象深いです。本人によると「オレはチームの長男キャラで、Napさんが父親でいてくれるから話がまとまる。ちなみにShieldが母親、Lavieが末っ子、Alpsは犬ですね」とのこと。

いよいよ始まるLJL Summer Split、hachamecha選手のプレイからもパーソナリティからも目が離せません。


──最後にAlpsさん、hachamechaさんに一言お願いします。

Alps:す、すき勝手言いやがって……。


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